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テレワークで増加するメンタル不調 時間ではなく成果で管理し「監視するマネジメント」から脱却を

 新型コロナウィルスの影響でテレワークや在宅勤務などの多様な働き方が浸透し、「働きやすくなった」と感じる人もいれば、「憂うつな気持ちになることが増えた」という人もいるのではないでしょうか。本稿では、テレワークにより起こりうる、メンタル面での意外な落とし穴についてお伝えします。

向き不向きは三者三様 テレワークで気づきにくい"サイレントうつ"

 在宅勤務の影響で極度のストレスを感じている人、新型コロナウィルスを過敏に意識することによるストレスなど、唐突なニューノーマルへの移行により「心に負荷がかかっている」という人を多く見かけます。

 厚生労働省が平成29年に実施した労働安全衛生調査によると、メンタルヘルス不調により休職する割合は全体で0.4%で、業種別では、情報通信業や金融業が1.2%とのことです。また、このふたつの業種のうつ発症リスクは全社平均の3倍と非常に高い数値が示されています。一概には言えませんが、パソコンに向かう時間が長いIT系・金融系の業種が、他業種以上にストレスを蓄積しやすい環境にあることが暗に示されているのかもしれません。

 
出典:厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)

 「つらいです」「もう限界です」と、明確に悲鳴をあげられる人はまだ良いのですが、自分の不調を誰にも伝えることができない「サイレントうつ」に陥る人が増加している状況に危機感を感じています。

 今までは、オフィスに出社しメンバー同士で顔を合わせることで、雑談や些細な相談をするなど、お互いにちょっとした機微をとらえるシーンがありました。しかし、直接顔を合わせないテレワーク勤務では、それらを掴むことは難しくなります。これから先、失業者が増えたり、会社の経営が厳しくなったりする中で、よりいっそう、そういった社員の増加が懸念されます。

 企業のテレワークが常態化し始めている中で、経営者・管理職・メンバー、それぞれのレイヤーで抱える悩みは異なるものの、「一生テレワークが良い」「テレワークがつらい、今まで通り出社したい」と、意見が二極化しているように感じています。

 もちろん、正解も不正解もありません。出社してメンバー一同が顔を合わせることによるメリットもありますし、テレワークにより通勤時間がなくなり、生産性が向上するというメリットもあります。私自身はそれぞれの利点を上手に組み合わせて、ハイブリッドな働き方を推進するのがいちばん良いと考えています。その際、テレワークに不向きな人もいる、ということも念頭に置きながら会社の働き方の指針や組織としてのコミュニケーション方法を決めていくことが、理想的です。

 次の画像は、私のとある1日のスケジュールです。その日の予定や業務内容に応じて、出社とテレワークのハイブリッド型で仕事をしています。是非参考にしてみてください。

 

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