強いチームをつくる4つのルール
多くの企業が優秀なプレイヤーをマネージャーに昇格させますが、プレイヤーとして優秀でも、リーダーやマネージャーを任されて成果を出せるかはまた別問題です。本稿ではマネージャーを務めるうえで意識するべきポイントを私自身の経験を基にお伝えします。
1. チーム全体で目標を追う
マネージャーは、個別の目標をメンバー1人ひとりとすり合わせたうえで、チーム全体の努力目標を掲げる必要があります。そうして設定した目標を随時メンバーにリマインドし続けることが重要です。メンバーにチーム全体の目標を常に意識してもらうことで、自分の目標を達成していたとしても「チームのために!」と数字を積んでくれるメンバーも出てくるでしょう。 チームとして目標を追ううえでは、数字の進捗を可視化することも欠かせません。たとえば、目につきやすい場所に数字の進捗をまとめて掲示したり、目標の達成度合いを知らせる通知メールを送ったりするなどのアクションは非常に有効です。
2. チーム内の相互理解を深める
私は、チームメンバー同士の関係性を構築するうえでは互いのプライベートな一面を知ることも重要であると考えています。ゆえに、メンバーの幼少期、家庭環境、学生時代の過ごし方、子どものころの夢などのちょっとしたプライベートな情報をチームメンバー全員で共有し合い、価値観の源泉となるようなトピックをシェアし合う場を設けていました。これによって判断軸や好き嫌いなどがわかるようになり、チームのコミュニケーションが円滑になったように思います。
3. 各人のモチベーションアップにつながるポイントを意識
働くうえで、どのような点にモチベーションを感じるかは人によって異なります。褒められて伸びるタイプ、叱られて奮起するタイプ、MVPに燃えるタイプ、頼られることが力になるタイプなど、傾向はさまざまです。だからこそ、マネジメントの際には1人ひとりの「やる気スイッチ」を見極めたうえで、それらを押し続けることを意識していました。
また、成果を出しているメンバーをきちんと評価し、メンバー同士で讃える風土を醸成することもチーム全体の士気を高めるうえで有効です。評価されたメンバー自身はさらに成果を出そうとモチベーションが高まりますし、ほかのメンバーも「自分も〇〇さんのようになりたい!」という思いから、より熱を持って業務に邁進することができるように感じます。