Oneboxは、メール実務を支援するAIエージェント「yaritori AI Pro」をリリースした。
yaritori AI Proは、RAG(検索拡張生成)とマルチエージェント構成を採用し、同社が2023年以降に提供してきた「yaritori AI」をバージョンアップしたAIエージェント。過去のやりとりを踏まえたメールを自動生成でき、業務効率化と標準化を可能にする。

リリースの背景
Oneboxの「yaritori(ヤリトリ)」は、問い合わせ対応・顧客管理・一斉送信など、フロントオフィス業務を効率化するメール起点のDXツールとして、さまざまな業界で導入されている。
とくに営業やカスタマーサポートでは、メールをはじめとした問い合わせ対応に時間と労力が割かれている。そのため、対応漏れや遅延によるクレーム、担当者ごとの対応のばらつきなどの課題が生じている。
これらの課題に対し、Oneboxは2023年にyaritori AIをリリース。「メール文の自動生成」「翻訳・トーン変換」「クレーム文の検出」などの機能を通じて、顧客対応業務の効率化を支援してきた。さらに2025年には、BPO・オンラインアシスタント「yaritori AIアシスト」を展開し、顧客対応体制の底上げを支援している。
同社では現場起点の実運用を重ねる中、AIエージェントの提供が顧客に価値を与えると考え、yaritori AI Proのリリースに至った。
「yaritori AI Pro」について
yaritori AI Proは、RAG(検索拡張生成)とマルチエージェント構成を採用することで、従来のyaritori AIで提供していた機能を大幅に進化させたAIエージェント。
RAGとは、大規模言語モデルが社内データや過去のメール履歴などを検索し、それをもとに自然な文章を生成する技術である。また、「履歴の検索」「要約」「返信文の作成」といった処理を複数のAIが役割分担して協調するマルチエージェント構成により、より柔軟で精度の高い応答が可能になっている。
これにより、メール文の作成の手間がなくなり、一定のクオリティが担保されるなどの効果を発揮する。