ラクーンフィナンシャルが提供する売掛保証サービス「URIHO(ウリホ)」は、これまで年商5億円以下の企業に限定してサービスを提供してきたが、年商10億円まで対象を広げたことを発表。
URIHOは中小企業に向けた売掛保証で、経営状況の悪化や倒産などを理由に取引先から支払いがない場合に、代わりに取引代金を支払うもの。申込から与信審査、保証の請求にいたるまですべての手続きをオンライン上で行うことができる「定額制・保証かけ放題」モデルのFinTechサービスだ。
ラクーンフィナンシャルでは、売掛保証事業全体で年間約10万件の与信審査を行っており、2016年にURIHOを開始してからは、業界初のオンラインサービスとして運営ノウハウを蓄積してきたという
これま年商5億円以上の企業に対しては「T&G売掛保証」というサービスを提供してきた。T&G売掛保証はオーダーメイドに強く、利用企業のさまざまな要望に応えることのできる保証サービスだが、「保証料を抑えてもっと手軽に保証をかけたい」という企業が利用を見合わせることもあったという。
一方でURIHOは年商5億円以下の企業に限定して提供してきたが、年商5億円を超える企業からも「URIHOを利用できないか」という問い合わせが増加。こうした売掛保証ニーズに応えるために、一部企業への試験的運用を経て、とくに利用希望の多かった年商10億円まで対象を広げることを決定。これにより、URIHOとしては新たな顧客の増加を見込んでいる。