Sales Markerは、事業共創カンパニーのRelicとの事業提携を開始したことを発表した。

背景
近年、テクノロジーや市場環境の変化が加速する中で、10年前には市場になかったビジネスや技術が生まれるなど、既存事業の短命化が進んでいる。このような状況下において、企業が競争優位性を維持し、中長期的な成長を遂げるために、事業の柱となる新規ビジネスの種を早く見つけ、検証・育成し、再現性のある形で主力事業へと昇華させていくかが最重要テーマになっている。
さらに、顧客ニーズの多様化・複雑化により、自社の過去の成功モデルをベースにした既存の新規事業プロセスは限界を迎えつつある。また、AIエージェントが普及する中、顧客起点でアイデア選定をしていかなければ、自社のバリュープロポジションが確立できず、顧客に選ばれる事業をつくることは難しいのが現状である。
Sales Markerは、顧客や市場のインテント(意思・関心・行動)を特定し、インテントAIによる訴求軸でマルチチャネルを活用したアプローチができるプロダクトを複数提供することで、BtoB企業における営業・マーケティング活動をはじめとし、新規事業開発、採用領域における課題解決を支援してきた。
一方、Relicは、新規事業開発に特化した専門性を有する人材と、タイムマシン型アイデア創出サービス「IDEATION Cloud」をはじめとした新規事業開発の成功確率を高めるインキュベーションテック、ベンチャー・スタートアップ投資の三位一体で、大手企業を中心に新規事業の開発からグロースまでさまざまな支援に取り組んでいる。
本提携では、Sales Markerが開発・提供する、顧客や市場の”インテント”(意思・関心・行動)を起点にAIが自動でアプローチを行う複数のプロダクトと、Relicが提供する、新規事業開発の成功確率を高めるインキュベーションテックを組み合わせることにより、ニーズ検証済みの成功確度のある事業アイデアの創出から、事業化・レベニューグロースまでを支援することで、企業の持続可能なビジネス成長を後押しする。
提携概要

Relicの事業アイデアを創出することに特化し制作した100万件以上の資金調達済み海外スタートアップデータベースをもとに、企業の戦略や方針に応じた事業・プロダクトのアイデアを創出し、Sales Markerの“顧客インテント”を把握できる仕組みを取り入れることで、マーケットの可視化や事業の実現可能性をスコアリングする。
日本国内にまだ存在せず、自社の方針やアセットに合わせた、市場ニーズがあるアイデアのみ選択して事業プランへと昇華させ、実現可能かつ成功確度の高い事業開発として推進する。
サービスローンチ後は、Sales Markerを活用したインテントセールス実践を支援することで、早期の売上創出につなげ、事業開発におけるPMF(プロダクト・マーケット・フィット)までのリードタイムを短縮する。合わせて、必要な人材の採用支援や組織構築の支援を行うことで、事業のスケールを目指す。