Photosynth(以下、フォトシンス)は、提供するクラウド型IoTサービス「Akerun入退室管理システム」が、Sansanの名刺アプリ「Eight」のカード型デジタル名刺「My Eight Card」との連携を開始したことを発表した。

連携の背景
オフィス環境においては、安全性の確保や厳格な労務管理の必要性に加え、とくに近年では個人情報を含む情報保護体制の整備が求められている。その一方で、従来型の入退室管理システムでは費用や工数、データ利活用の難しさなどの導入ハードルがあった。
フォトシンスが提供するAkerunは、スマートロックによる既存のドアに後づけ可能という特徴に加え、クラウドやIoT、認証などのテクノロジーを活用したクラウド型入退室管理システムとして、これら導入ハードルを低減することで、累計7,000社以上の企業に導入されている。
また、名刺は、ビジネスにおける出会いの場で取り交わされる重要なツール。従来は紙が主流だったが、名刺忘れや名刺切れによる機会損失のほか、管理の煩雑さなどの課題があった。そこでSansanは、名刺アプリEightにおいて、紙に頼らない「デジタル名刺」の普及を進め、効率的でスマートな名刺交換を後押ししてきた。
その一環としてMy Eight Cardは、NFCチップを内蔵したカード型のデジタル名刺。相手のスマートフォンをかざしてもらうだけで、Eightに登録された名刺情報をスムーズに渡すことができる。1枚あれば何度でも名刺交換が可能なため、名刺忘れや名刺切れの心配がなく、さまざまなビジネスシーンで貴重な出会いをビジネスチャンスにつなげることが可能になる。
このたび、両社では、ビジネスパーソンのこれまで以上に効率的かつスマートな働き方を支援するため、AkerunとMy Eight Cardとの連携を開始した。
両サービスの連携により、業務で日々利用する「名刺」と「オフィスの鍵」をデジタル化するとともに、その機能を1枚のMy Eight Cardに統合することで、より便利でスマートなオフィス体験を提供する。
使用方法と導入メリット
本連携により、Akerunを利用している企業の従業員は、Eightアカウントを作成してMy Eight Cardに情報を登録することで本機能を活用できるようになる。オフィスの管理者は、Akerunのウェブ管理ツールを使用し、従業員のMy Eight Cardをスマートキーとして登録することで、My Eight Cardをデジタル名刺として活用できるとともに、AkerunのICカードリーダーにかざすことでオフィスのドアの施解錠が可能になり、また従業員の入退室の履歴やログも記録できる。退職や異動が発生した際にも、Akerunのウェブ管理ツールから容易にスマートキーの登録変更・削除ができる。