ウイングアーク1stは、NECネクサソリューションズが、営業力をさらに強化すべく集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum」、BIダッシュボード「MotionBoard」を採用したことを発表。NECグループのITサービスインテグレーターであるNECネクサソリューションズは、アウトソーシングサービス、システムインテグレーションサービス、プラットフォームサービスを組み合わせたソリューションをワンストップで提供している。
同社は2015年より営業活動を支える情報基盤の拡張を進めていた。ソフトブレーン社のSFAツールである「eセールスマネージャー」で顧客や案件に関する情報を管理していたが、見込み案件や予算、プロモーション、コンタクト履歴など、営業活動のあらゆる情報を集約するとともに基幹系の実績データとも連携し、より精緻な予実管理やパイプライン管理を実現するための可視化および蓄積したデータのさらなる活用が求められていたという。
同社はデータウェアハウスとして「Dr.Sum」を導入しており、eセールスマネージャーで管理している顧客情報や案件情報のほか、Microsoft SQL Serverに蓄積している各基幹システムや周辺システムのデータの中間ファイルなどを格納していた。この「Dr.Sum」を基盤として活用し、フロントエンドツールとして「MotionBoard」を採用し、ダッシュボードづくりを進めた。
営業活動の改善により大きく貢献するために、現場のマネージャーやリーダーをメインのユーザー層とし、営業戦略に沿って策定されたさまざまな施策をどこまで実行したのか、それによって案件のステータスがどう変化したのか、などについてシンプルな表示を追求。
現在、営業部門のマネージャーやリーダークラスを中心に約100名が日常的にダッシュボードを閲覧している。ダッシュボードには施策、受注、売上、ターゲット顧客のカバー率などのデータが可視化されており、担当者がどのプロセスで立ち止まっているのか、といった問題の気づきが早くなり、事実に基づいて助言するなどコミュニケーションもとりやすくなったとのこと。実務面では、会議資料作成の工数削減にもつながっている。
現在、500名を超えるユーザーに利用されているが、今後はこれらの成果を踏まえ「MotionBoard」の対象ユーザーをさらに拡大することを目指す。営業担当者に向けた、自分の実績や施策の進捗状況を簡単に確認できるダッシュボードを提供することや、あらゆる会議体やミーティングの場面に組み込んでいき、部門内のコミュニケーションや戦略策定の共通基盤となるダッシュボードを整備していく構想だ。