クロス・マーケティングは、全国18~69歳の男女2,500名を対象に「SDGsに関する調査(2024年)」を行った。
調査の背景
「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」(SDSN)が2024年に発表した「Sustainable Development Report」では、日本のSDGs達成度は167カ国中18位。世界経済フォーラムが2024年に発表したジェンダー・ギャップ指数は、146カ国中118位と日本は低迷している。今回は、SDGsの浸透状況について、認知率の推移、SDGs教育の有無、17の目標の認知・重要性、SDGsに対する理解と関連ワードなどについて分析をした。
SDGs認知と学校や職場でのSDGs教育の有無
SDGsの認知率(名称も内容も知っている+名称は聞いたことがある)は84%と2022年から横ばい傾向が続く。2023年より認知率がやや高まったのは、男性50代と女性30代であった。
SDGs認知者のうち学校や職場で教育・研修を受けた人は17%にとどまる。SDGs教育が学校で開始されたこともあり、18~29歳の教育を受けた人のに経験率は3割と、ほかの年代より多い。
17の目標の認知と重要性
SDGsの17の目標のうち「内容を知っている」ものは、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」が上位。「重要だと思う」ものは、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」「6.安全な水とトイレを世界中に」「14.海の豊かさを守ろう」「13.気候変動に具体的な対策を」で3割台。内容認知で3番めにあがった「5.ジェンダー平等を実現しよう」を重要だと思う割合は21%であった。
SDGsに対する理解と関連ワード認知
あなたにとってのSDGsは、「未来(自分たちの子孫)のために、必ず達成したい目標」「自分が日々意識して、行動に結びつけるための目標」が2割で、60代がほかの年代より高い率であった。
SDGs関連ワードの認知率(名称も内容も知っている+名称は聞いたことがある)は、「食品ロス」「再生可能エネルギー」「地産地消」で7~8割の認知率だった。これ以外のワードは、3年間で微増した。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:18~69歳の男女、人口構成比に応じて割付
調査期間:2024年6月1日~6月3日
有効回答数:本調査2,500サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある