Queueは、生成AIを活用した自動データ分析ツール「Morph」のver 1.0を公開したことを発表した。9月に発表したパブリックベータ版から大幅な機能追加・UIの改善を行い、直感的かつ安全にデータの管理・分析・可視化を行えるツールとなった。
「Morph」とは
Morphは生成AIを活用した自動データ分析ツール。ホワイトボード形式の直感的なUIを備え、データ分析に慣れていないメンバーでもプロンプトを用いて容易にデータ分析を行うことができる。ホワイトボードで分析した結果をダッシュボードとしてまとめることができ、分析結果をウェブページや社内システムで公開することも可能。
「Morph」でできること
Morphは、ビジネスの現場で広く使われているさまざまなデータソースに対応しており、日常業務で頻繁に用いられるExcelや営業活動の中核を担うSalesforce、社内のデータ基盤を支えるRDBなど、多岐にわたるデータソースを統合できる。
Morphの特徴は、分散しているデータを1ヵ所に集約し、ノーコードでデータ統合、分析、可視化を可能にする点にある。この一元化されたアプローチによって、企業のデータドリブンな意思決定を支援する。
また、データ分析の専門家でない人が容易にデータ分析を実行できるように、次のような機能を備えている。
- AIによる自動分析
ChatGPTを活用し、実行したいデータ分析をプロンプト(日常用語での指示)で命令することで容易に実行できる。
- 大規模データに対応
100万行といった大規模なデータにもスケーラブルに対応している。
- 分析結果の共有が容易
集計・分析したグラフやテーブルの結果を1クリックで共有できる。ウェブページに貼りつたり、ドキュメントに掲載したりすることが可能。
- 安全なコラボレーション
同じデータをリアルタイムで複数人で共同編集することが可能。操作履歴が残るため、安心してデータを編集できる。
「Morph」を活用した実際の取り組み
<ビジネス・マネジメント>
- 顧客データ(CRM)分析やパイプライン分析を通して、営業現場のデータ活用環境を構築
- 現場のマーケターが自らデータ分析を行い、施策の改善を高速化
<経営管理・人材活用>
- 経営会議の中でリアルタイムに見たいデータの分析を行い会議の生産性を向上
- 採用チャネルごとの効果測定を効率的に行い、採用施策の改善に集中
- 膨大なQ&Aから自動回答チャットbotを作成し、効率的なカスタマーサポート対応を実現
- 経営企画部門向けのIR資料作成を自動化し、意思決定にリソースを割ける体制を構築