東日本電信電話(以下、NTT東日本)は、民間企業および自治体のバックオフィス効率化を支援する「おまかせ はたラクサポート」を提供している。
今回、同社は富士フイルムビジネスイノベーションジャパンと協業し、サイボウズよりサービス提供を受け、顧客・案件管理などさまざまな業務アプリケーションを容易に構築・運用でき、業務プロセスの効率化とDXをサポートする「kitnone for おまかせ はたラクサポート」を「おまかせ はたラクサポート クラウドサービス」の新たなラインナップに追加し、2023年11月20日より提供を開始することを発表した。
合わせて、顧客が「kitnone for おまかせ はたラクサポート」を円滑に利用開始できるようサポートする「導入運用支援メニュー」を「おまかせ はたラクサポート サポートサービス」の新たなラインナップに追加し、同じく2023年11月20日より提供を開始する。
背景と目的
これまでNTT東日本が提供する「おまかせ はたラクサポート」では、主に中小企業のバックオフィス業務を効率化するサービスを一元的に提供してきた。一方で、中小企業からは「売上拡大に向けた対策をとりたいものの、人手不足もあり顧客管理が行き届かない」「適切なマーケティングができていない」といった声が多くあった。
そこで同社は「おまかせ はたラクサポート」を、導入企業のバックオフィス業務の効率化だけにとどまらず、企業の売上拡大を実現するセールス・マーケティング業務のDXまで一元的にサポートするサービスへ進化させるため、「kintone for おまかせ はたラクサポート」を新たに提供開始するに至った。
「kintone for おまかせ はたラクサポート」の機能概要
(1)顧客・案件管理
「kintone for おまかせ はたラクサポート」では、顧客や案件のデータを一元管理することで属人化・二重管理を防ぐことが可能。案件・商談・見積もり・問い合わせなどの情報を顧客情報に紐づけてまとめて管理でき、売上や担当者が行うべきタスク管理をリアルタイムにワンクリックで可視化できる。自分たちの業務に合わせた顧客・案件システムを構築でき、蓄積したデータやリード情報から、企業のセールス・マーケティング業務をサポートする。
(2)Excelなどの表計算ソフトからの脱却
Excelなどの利用時の悩みとして、データが重くてファイルがなかなか開かない、ファイルが散在している、集計やレポート作成に時間がかかる、共有が面倒などが挙げられる。「kintone for おまかせ はたラクサポート」では、ウェブブラウザ上において大規模なデータでも破損することなく、複数人でリアルタイムに編集・共有・管理することが可能となる。また、統一のフォーマットで情報粒度をそろえながらデータを登録・グラフ化もでき、変更履歴が残るためデータの復元も可能。「kintone for おまかせ はたラクサポート」を活用することにより、課題を抱えながらもExcelなどで実施していた顧客・案件管理、日報作成、受付・進捗管理などの業務を、安定的かつ効率的に運用できるようになり、データ管理とビジネスプロセスを効率化できる。
「kintone for おまかせ はたラクサポート」の特徴
(1)安心・安価な導入・運用支援メニュー
「kintone for おまかせ はたラクサポート」を利用するにはアプリケーションを構築する必要があるが、どのようなアプリケーションをつくればいいのかわからない、アプリケーション構築スキルがない、といった悩みを持つ企業が少なくない。そこで同社は、これまで地域企業のDXをサポートしてきたノウハウを活かし、「kintone for おまかせ はたラクサポート」を利用する顧客を対象にNTT東日本独自のアプリケーションテンプレートを無償で提供することで、よりスムーズなアプリケーション構築を実現可能にする。
また、「kintone for おまかせ はたラクサポート」導入のハードルを下げ顧客対応業務のデジタル化をスムーズに実現できるよう、アプリケーションテンプレートへの設定を代行してサポートする「テンプレート設定支援」や、脱Excelを推進する「Excel移行支援」などを導入運用支援メニューとして提供する。
さらに高度なアプリケーション作成については、NTT東日本の技術者がヒアリングから構築・運用まで伴走して対応する。これまでに「おまかせ はたラクサポート」で提供しているバックオフィス分野のサービスと連携することで、セールス・マーケティング業務からバックオフィス業務まで、一元的にサポートすることが可能。
また、自治体業務に合わせたアプリケーションテンプレートも「kintone for おまかせ はたラクサポート」を利用する顧客を対象に独自に無償提供し、庁内業務の効率化から市民サービスの向上まで、自治体のDXを推進する。
(2)富士フイルムビジネスイノベーションジャパン複合機との連携によるデジタル化の推進
NTT東日本は、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンと協業し、「kintone for おまかせ はたラクサポート」を活用してさらなるデジタル化・効率化を推進していく。富士フイルムビジネスイノベーションが提供するFUJIFILM IWpro(※)「kintone for おまかせ はたラクサポート」を連携することで、複合機からスキャンした紙文書やFAX受信文書など、さまざまな手段で届く文書を一元的に取り込み、文書に記載されたデータを自動で「kintone for おまかせ はたラクサポート」へ登録することができる。これにより「kintone for おまかせ はたラクサポート」への手入力工数を削減し、文書やデータのやり取りを飛躍的に効率化することが可能になる。また、登録した文書やデータは「kintone for おまかせ はたラクサポート」へ自動連携・保存ができたり、FUJIFILM IWproの文書管理機能に保管して、「kintone for おまかせ はたラクサポート」側から検索取得したりすることも可能。
※FUJIFILM IWpro は、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンが提供する、文書の自動取り込み・仕分けから、データ共有、管理、出力などの業務のデジタル化に求められる機能を集約したクラウドサービス。