2023年9月5日(カリフォルニア州サンノゼ現地時間)、Zoomは、会話インテリジェンス ソフトウェア「Zoom IQ for Sales」を「Zoom Revenue Accelerator」として再ローンチすることを発表した。
ZoomのAIアプリケーション/製品担当責任者であるMahesh Ram氏は次のように述べている。
「お客様のフィードバックを重視するZoomは、『Zoom IQ for Sales』という名称では製品が持つパワーが伝わらないというご意見を頂戴し、製品を継続的に進化させていく中で、そのビジョンや営業チームが顧客とのやりとりから有意義で実用的なインサイトを引き出せる機能を、より端的に表現したいと考えました。直近四半期にZoom IQ for Salesの売上高は第1四半期比400%増と大幅にアップしており、このアプリケーションの威力と、ジェネレーティブ AIを利用して収益パフォーマンスを高める機能への関心の高さがうかがえます」
現在、Zoom Revenue Acceleratorは、ミーティング要約、チャプター要約、センチメント(感情)、エンゲージメント、トーク/リスニング比率、次のステップや適切な質問のインテリジェント自動抽出、営業ミーティングのフォローアップを支援するメールスマート作成機能など、数多くのAI機能を備えている。Zoomはこれらの機能を継続的に拡張し、新しいAI機能を追加することによって収益チームのスキルアップと継続的なパフォーマンス向上を可能にし、カスタマーエクスペリエンスと収益の向上につなげていく計画。
2023年秋、Zoomは Zoom Revenue Acceleratorを拡張し、営業チーム向けの新機能として Virtual Coach(バーチャル コーチ)、Deal Risk Signals(取引リスク信号)、Discover Monthly(ディスカバー マンスリー)を発表する。
- Virtual Coach(バーチャル コーチ)
:カスタマイズできるダイナミックなトレーニング環境で、実際の会話をシミュレーションしてオンボーディングを効率化し、営業チームのメンバーに新しい製品や手法のトレーニングをより効果的に実施できる。客観的なパフォーマンス評価に基づいて行動し、メッセージの一貫性を高めることができる。
- Deal Risk Signals(取引リスク信号)
:営業チームがルールエンジンを使用して、一定の期間に取引が進んでいない場合にアラートを送信し、営業パイプラインのどの段階にあるのかを把握できる。
- Discover Monthly(ディスカバー マンスリー)
:営業コールでの競合他社に関する言及を追跡し、毎月トレンド概要を作成する機能によってトレンドを把握することが可能になり、収益チームがインサイトを引き出して、より効果的に実行できる。
ZoomがAI営業支援ツールをローンチして以来、収益チームは顧客とのやりとりから有意義で実用的なインサイトを引き出せるようになった。
今回のローンチについて、OptimizelyのCEOであるAlexander Atzberger氏は次のように述べている。
「営業パフォーマンスの向上と業務効率化は当社の重要課題です。Zoom Revenue Acceleratorの導入により、営業担当者へのコーチングとベストプラクティスの特定が可能になり、テクノロジーやプロセスの簡素化とコスト削減も実現しました。営業チームはすでに Zoom Meetingsを好んでよく使用していたため、当然のようにZoomの会話インテリジェンスも活用しています。Zoom Revenue Acceleratorの用途は営業チームのオンボーディングにとどまらず、経営幹部も毎週レコーディングを聞いています。おかげさまで収益部門の状況を常に把握し、最も貴重なリソースであるお客様の声も直接聞けるようになりました」
また、Flippingbookの営業担当責任者であるTim Akhmetvaleev氏は次のように述べている。
「チーム全員がZoom(Revenue Accelerator)に夢中です。嬉しいことにデモプロセスを改善し、透明性を確保できました。これからどんなAI技術で一段と素晴らしい機能になるのか、非常に楽しみです」