マツリカが提供するクラウド営業支援ツール「Mazrica(マツリカ)」は2023年8月29日、従来備えていた売上予測AI機能の「Senses Insight」を大幅にリニューアルするとともに、新たにメールを自動作成する機能の提供を開始したことを発表した。
解決したい課題
- マーケティングの課題
マーケティングにおいて、自社製品の需要喚起や新サービスの周知のためにメールの一斉配信がよく行われている。しかし、メールの一斉配信は日々行われるため、その都度メールの文面を考えるのは困難である。この課題を解決するために、メールの作成を自動で行うAIキャンペーンメールを開発した。
- 営業の課題
営業活動をしていくうえで予算の達成は企業にとって重要である。しかし、予算達成において、進行中の案件数が多いと優先順位の判断に悩む。この課題については、後述する「AIフォーキャスト」機能が解決策を提供する。
次に、個別の案件では受注に向けリスクを排除していく必要がある。そこで、MazricaはAIを活用して営業パーソン自身では気づけなかったリスクを提示。個別の案件を進めるうえでは後述する「インサイト」機能を役立てることができる。
AIフォーキャスト
- 全体の予実管理(上図1)
Mazricaで設定した目標に対する達成度合いを把握することができる。受注金額は、実際に受注した金額を集計している。予測受注金額は、実際に受注した金額に加えて、AIが予測している受注金額を集計している。
- グループ・メンバーごとの予実管理(上図2)
Mazricaで設定したグループ、メンバーごとに目標に対する達成度合いを把握することができる。
- 案件に対するスコア・リスク(上図3)
各案件に対してスコアが提示される。AIが予測した「契約金額」「契約予定日」「契約確度」などの情報を加味して総合的にスコアが決まる。
インサイト
- 管理リスク・リスクメモ(上図1)
案件を受注に向けて進めていく上でのリスクを提示する。具体的には「契約金額が小さくなっている」「契約予定日のスリップ回数が多い」「受注に必要なアクションが実施されていない」といったリスクが提示される。リスクを把握したうえで案件情報の入力やアクションの実施といったネクストアクションにつなげ、受注率を高める。
- アクションタイムライン(上図2)
総スコアの推移、リスクメモの発生タイミング、アクションのスケジュールをひと目で把握できる。リスクが発生したタイミングでアクションができているのか、アクションを実施したうえでスコアが改善しているかを確認することが可能。
- AI予測確度、AI予測契約日、AI予測契約金額(上図3)
従来のSenses Insightでも表示していた項目となる。AIが過去の受注・失注案件を機械学習して予測した値が表示される。これまでは案件ボードからしか見ることができなかったが、今回のリニューアルによってよりアクセスしやすくなった。
AIキャンペーンメール
ユーザーの入力情報からキャンペーンメールを自動で作成する。キャンペーンメールをつくる際に、「キーワードはあるが文章が決まっておらず下書きがほしい」「過去のメールを参考に新規のメールを作りたい」「記事の内容を踏まえてメールを作りたい」などの要望に対して、かんたんにメールを作成できるようになる。
作成するキャンペーンメールのテーマを次の3つから選択可能。
- キーワードをもとにAIキャンペーンメールの作成
- メールを複製してAIキャンペーンメールの作成
- 記事やプレスリリースを要約してAIキャンペーンメールの作成
また、顧客ごとの名前を顧客データからメールの本文に自動で挿入でき、よりパーソナライズされたメールを作成することも可能。
クラウド営業支援ツール「Mazrica」について
Mazricaはセールス・マーケティングプラットフォームとして、蓄積された情報からAIが営業の成功・失敗事例を解析し、いつ・誰に・何を・どのように行うかを直接的に支援する。データ入力負荷の低さや、フェーズ別に個人の強み・弱み分析ができる特徴を用いて、情報蓄積の文化醸成やデータを活用した人材育成など、営業チーム変革へのアプローチを可能にする。