採用・転職サービス「ミイダス」を提供するミイダスは、上司が弱みを打ち明けている部下と打ち明けていない部下の比較調査を実施。同調査によって見えてきた上司と部下の関係性から、部下に弱みを見せている親しみやすい上司を「オープン上司」、部下に弱みを見せていない威厳を感じる上司を「ストロング上司」、それぞれの部下を「オープン上司の部下」、「ストロング上司の部下」と名づけた。
前編となる今回は、部下側から見た調査結果を公開した。
- 調査概要:上司が弱みを打ち明けている部下/打ち明けていない部下の比較調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年6月29日~同年6月30日
- 有効回答:オープン上司の部下(一般社員)101名、ストロング上司の部下(一般社員)105名、計206名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない
オープン上司の部下の88.1%が「上司と良い関係を構築できている」と回答
上司と良い関係性を構築できていると思うかたずねたところ、オープン上司の部下は計88.1%が「そう思う」と回答した。一方、ストロング上司の部下で「そう思う」と回答した割合は計34.3%となり、オープン上司の部下のほうが「そう思う」と回答した割合が53.8pt高くなった。
生産性:オープン上司の部下のほうが、ストロング上司の部下より34.3pt高い
高い生産性で働けていると感じるかたずねたところ、オープン上司の部下は計76.2%が「そう感じる」と回答した。一方、ストロング上司の部下で「そう感じる」と回答した割合は計41.9%となり、オープン上司の部下のほうが「そう感じる」と回答した割合が34.3pt高くなった。
エンゲージメント:オープン上司の部下のほうが、ストロング上司の部下より37.8pt高い
自身の仕事や組織に対するエンゲージメントについて、オープン上司の部下は計67.4%が「高い」と回答。一方、ストロング上司の部下で「高い」と回答した割合は計29.6%となり、オープン上司の部下のほうが「エンゲージメントが高い」と回答した割合が37.8pt高くなった。
組織の心理的安全性:オープン上司の部下のほうが、ストロング上司の部下より38.9pt高い
心理的安全性が担保された組織・チームで働けていると思うかたずねたところ、オープン上司の部下は計70.3%が「そう思う」と回答。一方、ストロング上司の部下で「そう思う」と回答した割合は計31.4%となり、オープン上司の部下のほうが「そう思う」と回答した割合が38.9pt高くなった。
上司が弱みを見せてくれていると感じる場面、「飲み会」「雑談」など
オープン上司の部下を対象に、どのような場面で「上司が弱みを見せてくれている」と感じるかたずねた。その結果、「業務外の飲み会等で話している時」(37.6%)がもっとも多くなり、「業務中に雑談している時」(36.6%)、「社内イベントの機会に話している時」(21.8%)と続いた。
上司が弱みを見せてくれることで、「気軽に相談しやすくなる」「信頼されていると感じる」
オープン上司の部下を対象に、上司が弱みを見せてくれることでどのようなメリットを感じているかたずねた。その結果、「上司に気軽に相談しやすくなる」(36.6%)がもっとも多くなり、「上司に信頼されていると感じる」(35.6%)、「上司に対してより愛着が湧く」(27.7%)と続いた。
上司が弱みを見せてくれることで感じているメリット(自由回答・一部抜粋)
- 48歳:苦手なことは誰にでもあるので、教えてもらいやすくなったりします
- 26歳:職場で働くことが楽しくなる
- 62歳:仕事ができる自分に対して融通をきかせてくれる! 残業や早出出勤を認めてくれる
- 30歳:信頼し合っていることから弱音も聞けるのかなと思う。何かあった時に嫌々助けることがない
- 35歳:こちらの警戒がゆるくなる
- 27歳:話していいんだという気持ちになり安心する
上司が見せてくれている弱み、1位は「苦手なタスクや仕事について」
オープン上司の部下を対象に、上司がどのような弱みを見せてくれているかたずねた。その結果、「苦手なタスクや仕事について」(42.6%)がもっとも多くなり、「性格について」(32.7%)、「コミュニケーションやマネジメントの方法について」(30.7%)と続いた。
ストロング上司の部下の27.7%が「上司に弱みも見せてほしい」と回答
ストロング上司の部下を対象に、上司に弱みも見せてほしいと思うかたずねた。その結果、計27.7%が「そう思う」と回答した。
上司に弱みも見せてほしい理由、1位は「悩みや不安を相談しやすくなるから」
ストロング上司の部下を対象に、上司に弱みも見せてほしいと思う理由をたずねた。その結果、「悩みや不安を相談しやすくなると思うから」(55.2%)がもっとも多くなり、「上司のことをより信頼できるようになると思うから」(51.7%)、「自分が必要とされていると実感できると思うから」(44.8%)と続いた。
上司に弱みも見せてほしい理由(自由回答・一部抜粋)
- 32歳:本心がみえるから
- 32歳:上司は完璧に見える人なので、弱いところを見られたら人間味を感じ、今よりもっと親しみを感じやすくなるから
- 24歳:できないことはできないと言ってくれないと、他の社員が上司に頼んだことも自分に回ってきて仕事が追いつかないから
- 34歳:心を開いてもらった感じがして自分からも話しやすくなる。親近感が湧く
- 33歳:距離が縮まって安心して仕事がしやすくなる
上司に弱みを見せてほしいと思う場面、1位は「業務中の雑談」
ストロング上司の部下のうち「上司に弱みも見せてほしい」と回答した層を対象に、どのような場面で上司に弱みを見せてほしいかたずねた。その結果、「業務中に雑談している時」(69.0%)がもっとも多くなり、「業務外の飲み会等で話している時」(44.8%)、「社内イベントの機会に話している時」(10.3%)と続いた。
上司に見せてほしい弱み、1位は「苦手なタスクや仕事について」
ストロング上司の部下のうち「上司に弱みも見せてほしい」と回答した層を対象に、どのような弱みを見せてほしいかたずねた。その結果、「苦手なタスクや仕事について」(62.1%)がもっとも多くなった。