セールスフォース・ジャパン(以下 Salesforce)は、業種特化型クラウドであるSalesforce Industry Cloudの自動車業界向け製品「Salesforce Automotive Cloud(以下、Automotive Cloud)」を国内で提供開始すると発表した。
Automotive Cloudは、自動車メーカー・ディーラー・カーファイナンス会社に向けた製品。自動車業界に特化したデータモデルを標準装備し、デジタルを活用した次世代の顧客(ドライバー)体験の実現を可能とするとともに、業界に特化した自動化・AI・分析機能により、生産性の向上とコスト削減に寄与する。
Automotive Cloudの特徴
ドライバー 360で高い顧客体験を実現
ドライバー 360は、Customer 360のコンセプトにもとづき、自動車業界に特化した情報源を構成する。自動車業界専用のデータモデルとプロセスで構築されたソリューションにより、顧客とその世帯の車の所有状況や、車に関するデータなどを可視化する。
Driver Console
ウェブサイトでの車の閲覧履歴や購入履歴から、購入後の長期にわたるサービスプロセスに至るまでの顧客(ドライバー)との一連のタッチポイントとルールにもとづいたアラート機能により、顧客とのやりとりを可視化し、サービスチームにインサイトを提供する。
Household Management
世帯での車の所有状況や過去の商談の全体像を可視化することで、ディーラーやその他のエコシステムパートナーは、サポート・提案・販売をさらにパーソナライズすることができる。
Vehicle Console
自動車メーカー・ディーラー・カーファイナンス会社が、累計走行距離、車の査定額、サービスや修理の提供状況などの包括的な車両情報に容易にアクセスすることができる。
リードコンバージョンとコミュニケーションの改善による収益向上
自動車メーカーとディーラーは、「販売の促進」「在庫の適切な管理」「より良い顧客体験の提供」といった目的のため、これまで以上に効率的に連携する必要がある。
Automotive Lead Management
車両履歴など、個別の顧客に関するリード情報を、顧客が好むディーラーに直接転送。その際、顧客の希望・ニーズ・履歴などの情報も提供することで、ディーラーと自動車メーカーの連携を促進する。
Dealer Performance Management
地域別のディーラーの業績を容易に分析し、リードのパイプラインを把握することができる。これにより、自動車メーカーとディーラーが共通の目標を設定し、販売計画・現地への訪問・パートナーとの連携・需要予測・チャネルインセンティブなどをより適切に管理、調整することができる。
業界に特化した自動化・AI・分析機能を活用し、生産性の向上とコスト削減を実現
自動車業界に特化したインテリジェントな自動化、分析機能を提供することにより、コストの削減とデータにもとづいた意思決定を可能にし、新たな収益源の確保を支援する。
Flow for Automotive
ノーコードのワークフローにより、車両の注文状況の更新や出荷遅延通知といった業務プロセスとシステム間の連携を容易にする。
Analytics for Automotive
専用ダッシュボードの提供により、自動車会社がビジネス状況をモニタリングし、改善するためのインサイトを提供。
Automotive Cloudの円滑な導入を支援するSalesforceパートナーエコシステム
Salesforceには、自動車業界に関する独自の専門知識とソリューションを提供する広範なパートナーエコシステムがある。Salesforceはパートナーとともに、日本でのAutomotive Cloudの円滑な導入と顧客の成功の実現を目指す。