セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、公共機関の許認可管理業務のデジタル化を支援する製品「Salesforce Public Sector Solutions License & Permit Management, Inspection Management(以下、PSS LPI)」の日本での本格提供を開始すると発表した。Salesforceが公共機関向け製品を日本で提供するのは初めて。
PSS LPIの概要
米国や欧州において、政府から自治体レベルにいたるまでの許認可管理業務における豊富な導入実績を有するPSS LPIは、公共機関の許認可申請の審査・承認・交付、および検査管理のライフサイクルをデジタル化することで、許認可管理業務に関わる行政サービスを迅速かつ大規模に提供するためのソリューション。
Salesforce製品(Salesforce Service CloudとSalesforce Experience Cloud)で構築されており、公共機関で使用されることの多い標準的なデータモデルに加え、OmniStudio(ノーコード・ローコードツールを使ってガイド付きユーザエクスペリエンスを実装できる機能)、Business Rules Engine(高度なロジックを適用し、複雑な意思決定を自動化するためのサービス、コンポーネント、オブジェクトのスイート)のツール群がセットになっている。
導入により期待される効果
PSS LPIを活用することで、申請者(企業や住民)は単一のデジタル上のハブを通じて、許認可や検査に関わる申請を提出、検索、状況確認することができるようになる。また、公共機関の職員は申請者のデータと申請状況を一元的に把握し、リアルタイムコラボレーションツールによって申請プロセスの各段階での推奨アクションに関する通知を受けとれるため、重要なステップを見逃すことなく、これまで以上に迅速に申請者に対応することが可能になる。さらに、検査の効率性と精度を高め、検査を担当する職員の生産性の向上にも寄与する。