日本オラクルは、みずほ銀行の国際業務向け基幹系システム刷新において「Oracle Financial Services」製品が導入されたことを発表した。ニューヨーク支店での導入成功を受け、段階的にグローバル拠点へ展開する。
みずほ銀行は今後数年間にわたり、主要な海外拠点において振込口座や流動性管理などの重要な機能をサポートするため、オラクルの銀行業務向けソリューションを導入する予定。これにより、リアルタイム処理のサポート・預金業務や資金管理サービスにおける高度なSTP(Straight Through Processing)・基幹系業務における支店や子会社間の統合的な記帳処理が可能になる。
さらにみずほ銀行は、「Oracle FLEXCUBE」「Oracle Banking Liquidity Management」の利用に加え、ニューヨーク支店の経理部門の財務プロセスをサポートするために「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」の稼働を開始。今後はシンガポールの銀行業務やそのほかのグローバルなビジネス・センターにも展開していく。
みずほ銀行 IT・システム統括第二部長 河村隆史氏
現行の基幹系システムの更新を検討するにあたり、より高い価値を迅速に提供できるよう、金融市場で実績のあるソリューションと専門知識を持つパートナーを探していました。オラクルのソリューションが必要なセキュリティ・拡張性・耐障害性を有していたことから、それを活用することで市場の変化に迅速に対応し、現在そして将来にわたって新たなビジネス・チャンスをとらえることができると判断しました。
オラクル・コーポレーション Oracle Financial Services エグゼクティブ・バイスプレジデント兼ゼネラル・マネジャー Sonny Singh氏
みずほ銀行はグローバルなネットワークを活かし、日々あらゆる意思決定において、より迅速に行動し、より先を見通し、より適切に対応することで、顧客との持続的な関係を構築することを重視しています。オラクルは、世界有数の銀行が最新テクノロジーを標準化するのを支援するうえで、長期にわたって高い評価を得ており、銀行が複数の地域にまたがるビジネス展開を大幅に改善することに貢献してきました。オラクルと協働することで、みずほ銀行は、もっとも重要なシステム全体にわたってアジリティ、柔軟性およびスピードを向上し、顧客中心の使命を実現することができます。オラクルが提供するこの基盤により、みずほ銀行は、世界中の顧客とステークホルダー双方のニーズを満たすために、商品とサービスを継続的に進化させることができるでしょう。