LinkedInは、同社の求人データから、求人需要が上昇した仕事のトップ10を算出した「Jobs On the Rise」ランキングを2023年1月18日に発表した。本ランキングは、2018年1月から2022年7月の5年間、日本国内で求人需要の増加率がもっとも高かった職種をLinkedInのデータから算出。国内では2回めの発表となる。
「Jobs On the Rise」ランキング トップ10
1位 法人営業担当
2位 総務管理担当
3位 インサイドセールス
4位 ソリューションエンジニア
5位 調達スペシャリスト
6位 パートナーシップマネージャー
7位 カスタマーサクセス
8位 顧客サポートスペシャリスト
9位 投資スペシャリスト
10位 テクニカルアカウントマネージャー
ランキングに見受けられる傾向(LinkedInによる見解)
今回の調査でランク入りした10の職種は、いずれもこの5年間で急速に需要が伸長した。この結果から、2023年の日本におけるトレンドとして次の3点を挙げる。
(1)SaaS関連の職種にニーズが集中
ソフトウエアをクラウド経由で提供するSaaSが引き続き日本で拡大を続けている。3位のインサイドセールス、7位のカスタマーサクセス、10位のテクニカルアカウントマネージャーなど、SaaS関連の職種にニーズが集まっている。
(2)顧客コミュニケーションに関わる仕事の重要性が高まる
コロナ禍が落ち着きを見せ、対面での顧客ミーティングなどが再開されつつある今、高いコミュニケーションスキルを持つ職種が重要になり始めている。1位の法人営業担当、8位の顧客サポートスペシャリストなどが代表例として挙げられる。
(3)企業の要となるバックオフィス部門のニーズの高まり
2位の総務管理担当、5位の調達スペシャリスト、6位のパートナーシップマネージャー、9位の投資スペシャリストなど、経営の黒子的な職種への需要が根強くある。