レンズアソシエイツは、従業員数100名以上の企業で働く“経営者から発信されているトップメッセージに納得していない”一般社員107名を対象に、トップメッセージへの「忖度」に関する実態調査を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:トップメッセージへの「忖度」に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年10月21日~同年10月23日
- 有効回答:経営者から発信されているトップメッセージに納得していない、従業員数100名以上の企業の一般社員107名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
調査結果
経営者から発信されているトップメッセージに納得していない理由をたずねた。「現場のことを理解していないように感じるから」(61.7%)がもっとも多く、「時代の流れにあっていない方向性だと思うから」(37.4%)、「方向性が間違っているように感じるから」(23.4%)が続いた。
トップメッセージが腑に落ちていないのに、理解したフリ(忖度)をしていることはあるかたずねた。14.9%が「かなりある」、42.1%が「ややある」と回答した。
Q2で「かなりある」「ややある」と答えた回答者に、トップメッセージが腑に落ちていないのに、理解したフリ(忖度)をしている理由をたずねた。「理解したフリ(忖度)をした方が楽だから」(57.4%)がもっとも多く、「どうせ自分の意見を伝えても無駄だから」(52.5%)、「同僚/上司もみんな理解したフリ(忖度)をしているから」(32.8%)が続いた。
トップメッセージが腑に落ちていないのに、理解したフリ(忖度)をしている理由
(Q3で「わからない/答えられない」以外を答えた回答者・自由回答・一部抜粋)
- まったく筋の通らないメッセージに対して反論しても、その意見を変える気が経営者にないため、何を言っても無駄(29歳)
- 反発すると遠隔地への異動を命じてくる例があったので(30歳)
- クビになりたくないから(30歳)
- 末端の意見なんて聞かない(28歳)
- 言っても俺がただしいと言いくるめられそうだから(27歳)
- 一個人が反発したところで揉み消されて終わりだから(29歳)
- キリがない(29歳)
勤め先の経営者に対してリクエストしたいこと
(Q2で「かなりある」「ややある」と答えた回答者・自由回答・一部抜粋)
- お客様満足度を上げたいならば、現場の社員の満足度をまず上げるべき(29歳)
- 最新の情報、社会に目を向けてほしい(28歳)
- とくにないです。言っても無駄(30歳)
- 先代が亡くなられたため、経営者となられたが、経営者としての素質があるとは言えないため、ほかの方に道を譲っていただきたい(29歳)
- もっと現場に赴いて、現場の人間の動きを見たり、聞いたりしてほしい(30歳)
- 従業員のことをもう少し考えたほうがいい(35歳)