Magic Momentは、シリーズBラウンドを完了したことを発表した。同ラウンドではDNX Venturesをリードインベスターとし、DCMベンチャーズ、新たに三井物産を引受先として第三者割当増資を実施。今回の増資により、2017年3月の創業以来、金融機関からの融資を含む累計調達額は20億円となった。
Magic Momentでは、顧客企業の経済活動におけるあらゆる顧客体験の改善により、企業がもっとも価値を提案したい顧客を魅了し、LTVを最大化することを目指して事業を展開。営業AI行動システム「Magic Moment Playbook」や営業変革を推進する「カスタマーサクセスBPO」等のサービスを提供している。
顧客企業からの需要増加に伴い、さらに広範にサービスを届けるとともに、テクノロジー、人、オペレーション、すべての要素においてより一層優れた価値を提供することを目指し、シリーズBの資金調達を実施した。
今回調達した資金で新たに自然言語解析や機械学習領域への投資を開始すると同時に、既存領域の体制を強化し、開発速度を速めていく。また営業・マーケティング体制について、従来のエンタープライズ企業向けチームに加え、全国の幅広い顧客企業へ価値提案・支援を行うチームを新設。日本企業の売上拡大と生産性改善に貢献する。
各投資家からのコメント
DNX Ventures / 日本代表 Managing Partner 倉林陽氏
Magic Moment のシリーズB をリードさせて頂きました。2019年のシード出資以降、チームの皆様が徹底的に磨き込んだプロダクトを活かし、数多くの日本のお客様の営業生産性の向上というテーマに向き合う姿を拝見し、今回3度目の出資をさせて頂きました。日本の営業の現場では、「先輩の背中を見てなんとなく学ぶ」というスタイルが依然多く、データと共に営業効率を高められない企業が多く存在します。今回調達した資金を活用し、Magic Moment が業界に更なる革新を起こしてくれることを期待しております。
DCMベンチャーズ / 日本代表 General Partner 本多央輔氏
昨今の企業経営では顧客エンゲージメントの重要度が高まり、「LTV経営」を支援する Magic Moment の営業支援ソリューションへのニーズはますます高まっていると感じております。チームの深い業界・顧客理解を基に設計された「Magic Moment Playbook」のローンチ以来、実際に導入企業では、顧客価値最大化に対し目に見える結果が出て来ております。その提供価値の高さと今後の更なる成長に期待し、前々回・前回ラウンドに引き続き、今回も出資に至りました。調達した資金でより一層成長を加速させ、日本中の企業で LTV経営が実装されていくことを期待しております。
三井物産株式会社 / ICT事業本部デジタルマーケティング事業部 部長 赤司哲朗氏
当社は関連会社りらいあコミュニケーションズ等を通じて BPO領域に長年取組む中で、勃興する Sales Engagement に注目、当社及びグループ会社にて「Magic Moment Playbook」を利用、営業活動の効率化・最適化に繋がることを体感し、今回出資参画させて頂きました。顧客との信頼関係を構築して新しい価値を提案することが我々商社の価値ですが、デジタル普及を含む外部環境の変化等により、「Magic Moment Playbook」「CS BPO」を通じた当社グループやパートナー企業での営業オペレーションの変革や、Magic Moment と共同で新たな BPOサービス設計を実行してまいります。Magic Moment が「TRUE」を追求し続け、日本の営業活動に大きな変革をもたらすことに共同で取り組んで参ります。