識学は、「“気にしいさん”に関する調査」を実施。その結果を発表した。
※“気にしい”とは:人の顔色を気にして自分の意見を言えないことがあったり、傷つきやすかったり、繊細な性格だと感じることがある人
調査概要
- 調査機関:識学
- 調査対象:全国の従業員数10名以上の企業に勤める20歳~59歳の男女で、ご自身のことを“気にしい”だと思う人と“気にしい”だと思われる部下がいる人
- 有効回答数:300サンプル(管理職132人、一般社員168人)
- 調査期間:2022年7月13日(水)
- 調査方法:インターネット調査
調査結果
本調査対象者を抽出する事前調査で、会社員を対象に自分のことを“気にしい”な性格だと思うかたずねた。「そう思う」22.7%、「ややそう思う」36.2%、「あまりそう思わない」26.2%、「思わない」14.9%という結果になった。
自分のことを“気にしい”であると回答した層へ、「“気にしいさん”が気にしてしまう・感じてしまうこと」の各項目についてたずねた。「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した割合は「自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づく」(72.2%)がもっとも多く、「人のちょっとした仕草・目線・声音などに敏感で機嫌や思っていることがわかる」(71.4%)、「短時間にしなければならないことが多いと気が動転してしまう」(64.1%)と続いた。
ストレスを感じると具体的に業務にどのような影響が出るかたずねた。「業務に集中できなくなる」38.5%がもっとも多く、「作業スピードが落ちる」(31.9%)、「ミスが増える」(29.3%)と続いた。
<自分が“気にしい”な性格であることで、仕事中につらいと思った場面>
- 聞きたいときに話しかけるタイミングがつかめない。(女性 37歳)
- 無理な仕事量をこなす中、キャパオーバーしていることを相談できず体調を崩してしまった。また理不尽な言動をとる部下に論理的にきつく指導できずストレスを溜め込んで体調を崩した。(男性 52歳)
- わからないことがあっても相手の顔色をうかがいすぎて聞けない。(男性 58歳)
- 仕事中につらいと思うよりも、帰宅してひとりになったときにいろいろ考えてしまう。考えると眠れなくなり朝5時すぎに寝ることがある。(女性 31歳)
- 単純なミス(人から言わせればそんなこと?と思うことでも)を気にしてしまい、自己嫌悪に陥り、自分を責めてしまうこと。(男性 46歳)
- 上司の評価基準をどうしても気になってしまい、自分の思うようなことができなかった。(男性 46歳)
- 人に迷惑をかけたくないと思い、抱えこんでしまった。(男性 52歳)
勤め先は“気にしい”な社員でも働きやすい環境だと思うかたずねた。「そう思う」9.2%、「ややそう思う」41.0%、「あまりそう思わない」39.2%、「そう思わない」10.6%という結果になった。
また、「そう思う」「ややそう思う」と回答した層へ理由をたずねたところ、「人間関係がいいから」(53.3%)がもっとも多く、「業務内容が自分にあっているから」(38.0%)、「プライベートに介入されないから」(28.5%)と続いた。
“気にしい”だと思われる部下がいる管理職を対象に、一緒に仕事をする際、気をつけていることをたずねた。「明確な指示を出す」49.4%、「スケジュールに余裕をもって依頼をする」40.4%、「感情的なコミュニケーションを避ける」40.4%という結果になった。
勤め先で業務に関するルールが明確に示されているかたずねた。「そう思う」15.0%、「ややそう思う」40.3%、「あまりそう思わない」32.6%、「思わない」12.1%という結果になった。
勤め先の上層部からの指示は明確かたずねた。「そう思う」12.5%、「ややそう思う」31.5%、「あまりそう思わない」40.7%、「思わない」15.4%という結果になった。
勤め先の評価基準は明確かたずねた。「そう思う」8.1%、「ややそう思う」32.6%、「あまりそう思わない」38.8%、「思わない」20.5%という結果になった。