富士通とSalesforce Japan(以下、セールスフォース・ジャパン)は、ヘルスケア領域での協業を発表した。第1弾として、保険会社向けデジタルソリューションの提供に向けた共同開発に取り組む。
2010年よりグローバルで包括的協業を開始している富士通とSalesforce。今回、医療費増大・パーソナライズ化への期待といったヘルスケア領域の課題を背景に、富士通とセールスフォース・ジャパンが協業に合意。ヘルスケア領域でのソリューション創出に向けた取り組みを通じ、さらなる関係強化とビジネス拡大を目指す。
協業における両社の役割
- 富士通
医療機関などと連携し、電子カルテ上の医療データを本人同意に基づきトラストに活用可能にする仕組みを実現。また「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」の活用により、特定疾病の予兆を検知する独自分析、パーソナライズ化されたヘルスケアサービスを開発する。
- セールスフォース・ジャパン
患者のさまざまな医療データを包括的に統合・一元管理して分析することで、ペイシェントジャーニーを可視化。医療業界に特化したCRM「Health Cloud」、外部データの統合を担う「MuleSoft」、患者データの分析を担う「Tableau」などの製品群を活用して患者中心のDXを実現し、パーソナライズした医療体験を提供する。
第1弾の取り組み
保険会社向けデジタルソリューションの提供に向けた開発に取り組む。医療や健康情報からAIが予測した疾病リスクなどをもとに、最適化された保険商品開発を支援。2023年度の実用化を目指す。同時に、保険業務全体のビジネスプロセス最適化にも取り組み、保険会社による新たな保険モデルの創出、保険商品開発期間の短縮、システム構築資源の最適化に貢献する。