CRM(顧客関係管理)プラットフォームを提供するHubSpot Japanは、あらゆる人が積極的に新しい学びへ向かっていける社会づくりを推進するため「日本リスキリングコンソーシアム」への参画を発表した。無料Eラーニングコンテンツ「HubSpotアカデミー」を提供し、同コンソーシアムのリスキリングパートナーとしてコンソーシアムプログラム受講者の学びを支援する。
同コンソーシアムの参画に伴い、HubSpot Japanはビジネスパーソンのリスキリングに対する意識調査を実施した。調査結果は次のとおり。
調査結果
- ビジネスパーソンの78.8%がリスキリングを知らないと回答。
- リスキリングを知っていても、実践したことがあるビジネスパーソン(一般社員、経営者・マネジメント層)は全体の7.8%。
- 経営層・マネジメント層の約60%が「会社としてリスキリングの施策を何も講じていない」と回答。
- ビジネスパーソンがリスキリングを実践できない理由の第1位は「仕事が忙しくて時間がない(35.1%)」、第2位は「きっかけがない(32.1%)」。
- 経営者・マネジメント層を対象に企業がリスキリングを実践できていない理由を聞いた。第1位は「リスキリングに関して知見のある人材がいない(18.3%)」、第2位は「従業員からのニーズが感じられない(17.2%)」、第3位は「会社としてのメリットを感じられない(14.6%)」。
- リスキリングの概念を認知しているビジネスパーソンが考えるメリット第1位は「今の仕事においてより良いパフォーマンスを発揮するのに役立つ」(48.1%)。
- リスキリングを実践している企業の経営層・マネジメント層が回答した企業にとってのメリットの第1位は「社員のモチベーションアップ(49.6%)」、第2位は「社員の生産性が上がった(37.4%)、」第3位は「目標数字の達成などパフォーマンスの向上に寄与している(29.8%)」。
「HubSpot調査:リスキリングに対する意識調査」実施概要
※調査結果は、単数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合あり
- 調査企画・実施 HubSpot Japan株式会社
- 調査委託先 株式会社マクロミル
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調査対象
企業経営者、フルタイムで企業に勤務するマネジメント層、フルタイムで企業に勤務する一般社員 計996名(経営者・マネジメント層470名、一般社員526名)
- 調査方法 オンライン上でのアンケート調査
- 実施期間 022年5月18日~2022年5月20日
- 調査地域 日本全国
HubSpot Japan代表 廣田氏のコメント
上述の調査結果でも明らかになったとおり、 多忙なビジネスパーソンが、持続可能な形で学びを続けていくには、学びの方法がそれぞれの個人の生活に応じて柔軟に提供される必要があります。「日本リスキリングコンソーシアム」で受講できる各パートナー企業のプログラムや、HubSpotが今回ご提供する「HubSpotアカデミー」は、受講者のニーズとライフスタイルに応じて、いつどこからでも学びを実現するプラットフォームです。このように、あらゆる立場の人にとってフレキシブルな学びのきっかけを増やしていく取り組みにHubSpotも尽力して参ります。
また、個人の意識と行動の変革だけではなく、企業が個人の学びのきっかけを提供し、サポートを続けることも重要です。リスキリングを実践していない企業からはその理由として「企業としてのメリットが感じられない」ことが挙げられていますが、逆に実践している企業からは「生産性の向上」「パフォーマンスの向上」などのメリットを感じていることがわかりました。リスキリングは、個人だけではなく、企業や社会にもポジティブな成果をもたらす可能性を持っています。今回のような民官一体となって学びを支援する取り組みや発信が、企業や自治体がリスキリングの実践を検討を始める一助となることを願います。