LinkedInが「日本のジェンダーギャップと働き方に関する意識調査」の結果を発表した(同調査は日本のみで実施)。
「異なる性別ならより悪いポジションだった」男性24%、女性3%
回答者の中で、有職者の男女比率は57:43であったが、正社員に限定すると男女比は71:29となり、女性の非正規雇用が多さが浮き彫りに。また、中間管理職以上の職位は有職者全体の約22%で、中間管理職以上の回答者の男女比は83%:17%であった。
「自身が異なる性別だったとしたら、今よりもキャリアの立ち位置は良かったと思いますか」と尋ねると、「変わらない」という回答が67%であった。回答結果では、「異なる性別だったらより良かった」という回答は女性が33%、男性は8%、「異なる性別ならより悪いポジションだった」という回答は男性で24%、女性で3%と男女差が見られ、「現状の中間管理職以上の男女比の偏りが意識の側にも反映されていることが明らかになっています」と同社は述べた。
また、日本における男女平等とそのほかの社会問題に対する考え方を探るべく、「提示した文章にどの程度同意できるか」を尋ねると、「男女はそもそも異なるため、男女平等は成立しない」という文章に同意する回答は約40%。「性別による大きな回答差も見られず、日本の職業社会ではある程度の男女の差を前提としていることが明らかになっています」と同社は解説した。一方、この文章に同意しなかったのは約22%であった。
男女格差「ある」7割超え
日本社会における男女格差の有無を尋ねると、「とてもある」「ややある」という回答は71%であった。とくに女性は、男性よりも10ポイント以上「男女格差がある」という回答の割合が高い結果に。
解決策を尋ねる設問では、男女ともに1位は「学校教育において男女格差がなくなるよう積極的に学びの機会を作る」であった。
調査概要
- 調査名称:日本のジェンダーギャップと働き方に関する意識調査
- 調査期間:2022年2月
- 対象者:日本在住の18~70歳約1,000人