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就活での企業対応「男女差を感じた」約4人に1人 「男はできて当たり前」と言われた経験も/ディスコ調査

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 ディスコが今春卒業予定の女子学生を対象に、就職活動や就労意識に関するアンケートを実施した。

就活開始当初の希望業界と入社企業の業界

 就職活動解禁時点に希望していた業界と、実際に入社が決まった企業の業界を比較すると、当初の希望・実際の入社ともに「メーカー」が最多を占めるも、入社企業は比率は減少(39.6%→34.4%)しており、「通信・マスコミ」も実際に入社に至ったケースの方が希望者よりも少なかった(8.5%→4.2%)。一方、希望者以上に入社企業で比率が高まったのは「サービス」「IT」であった。

就活開始当初の希望コースと入社企業でのコース

 当初希望していた採用コースと実際に入社先での採用コースを比較すると、希望者に対して入社先では「エリア総合職」の比率が半減していた。

 

企業研究で意識したこと、認定マークの認知状況

 企業研究をする際に意識していたポイントを尋ねると、「残業や休日出勤の実態」が7 割(73.2%)を超え最多で、「多様な働き方の制度(在宅勤務、フレックスなど)」(57.7%)が続いた。男子にも同様の質問を尋ねると、同じ2項目がトップ2であった。

企業にもっと発信してほしいこと

「企業側からもっと発信してほしい情報」に関して尋ねると、男女ともに最多は「残業や休日出勤の実態」、次いで「多様な働き方の制度(在宅勤務、フレックスなど)」「転勤の実態」と続き、前問と同様の傾向を示した。

 

入社後のキャリアプラン

「入社企業でどのくらいの期間働くつもりなのか」を尋ねると、コースを問わず「定年まで働きたい」が最多。コース別で見ると、総合職では「10年くらい」「5 年くらい」がほぼ同率(21.7%、21.0%)で、総合職以外(エリア総合職・一般職)では「定年まで」が46.4%であった。

 

今後のライフプラン

 将来のライフプランに関する設問では、女子学生が希望する世帯スタイルは「ふたりとも働く(共働き世帯)」が最多で7割を超えており(76.3%)、将来子どもを持つことを希望している人は56.1%であった。同様の質問を男子学生に尋ねると、「ふたりとも働く」が66.9%と最多で、将来子どもを持ちたいと考える人の割合は女子よりも高い63.1%という結果に。なお、将来子供ができた場合に、自身が「育休を取得したい」と回答した女子は87.4%、男子は80.9%であった。

 

就職活動中に男女差を感じた経験

 就職活動中の企業の対応で男女差を感じた経験の頻度を尋ねると。女子は男子と比較して頻度が高く、「よくあった」「たまにあった」は24.5%と4人に1人が男女差を感じた旨を回答していた。

 
男女差を感じた経験/女子学生の声
  • 「女性ならではの感性」といった言葉を使われることが多く、差別的で嫌だった。
  • 女性は営業ではなく事務を勧められた。
  • 女性はお茶くみからといういまだに古い思考の企業があった。女性は育児と両立しながら仕事できるとアピールしておきながら、面接では嫌な顔をされた。
  • 総合職女子としては、選考時にむしろ優遇されていると感じた(どの企業も女性の活躍をアピールしたいため)。
  • 一方で、「本当にエリア職じゃなくて総合職でいいの?」「転勤は大丈夫?」などの質問は男性以上に聞かれているのではないかと思う。
  • 理系で女子の方が少ないので、有利に感じることがあった。
男女差を感じた経験/男子学生の声
  • 男性だから業務が多いといった話をされることが多かった。
  • 女性に優しいことが多かった。男はできて当たり前だと思われた。
  • 子供の教育を考慮していたため、エリア総合職に興味があり人事担当者に質問したが、男性はほとんどエリア総合職では採用されず、昨年度も最終的に総合職に切り替えて採用されたと聞かされた。
  • 理系学生は男の方が圧倒的に多いのに、インターンでは男女比が 1:1 であることがほとんどだった。
企業に伝えたいこと(就職決定企業に限らず)
  • 就活の際に将来の結婚願望や出産について探る質問をしないで欲しい。
  • 男女間の格差というのは少しずつなくなってきているようにも感じるが、表面上はそう見えるだけで実際にはあまり変わっていないようにも感じる。男女に関するデータなども公開して対等な状態で面接や試験をできる環境が整えば嬉しいと思う。
  • 残業時間や育休取得率などを正確に示していない企業が多いと感じた。クチコミなどを調べればそういったことはわかるので隠す必要はないと思う。マイナスの情報も明確に記載してもらいたい。
  • 残業や休日出勤などについて、数人の良い例だけではなくもっとも多い例なども教えてほしい。給料も具体的にどのように上がるのか知りたい。
  • 女性管理職の方の話を聞く機会があると、自分の将来像が具体的に描けるようになると感じる。

調査概要

  • 調査対象:キャリタス就活 学生モニター(2022年3月卒業)のうち、卒業までに就職先が決まった女子学生
  • 調査期間:2022年2月18日~3月3日
  • 回答者数:355人 ※比較調査した男子学生:478人

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