Institution for a Global Society(以下、IGS)は、コロナ禍でリモートワークを開始した大企業勤務(従業員1,000名以上)の若手部下・上司を対象に、「リモートワーク下のコミュニケーションに関するアンケート調査」を実施した。
リモートワーク下の若手部下の4割がコロナ禍で転職を希望
コロナ禍以降リモートワークを開始した若手部下に該当する回答者のうち、42%が転職を検討している様子が明らかに。
なお、転職を検討した旨を回答した若手のうち、36.8%がコロナ前より「成長に対する不安を強く感じるようになった」と回答していた。
若手の「成長に対する不安」の背景に、「上司との意思疎通のしやすさ」の低下あり
成長に対する不安が増えた人・減った人を比較すると、「上司との意思疎通のしやすさ」や「上司との率直な意見交換のしやすさ」に差が見られる結果に。成長に対する不安が減った人は、不安が増した人よりも、「上司との意思疎通のしやすさの増加」が45.9pt高く、「上司との率直な意見交換しやすさの増加」が35.6pt高かった。
「意思疎通のしやすさ・率直な意見交換は減った」5割が認識
コロナ前と比較して、「部下との率直な意見交換のしやすさ」が減った人は50.8%。「部下との意思疎通のしやすさ」が減った人は46.1%であった。
360度評価の上司の課題は「評価の信頼性」が約3割
上司に対する360度評価の経験を調査したところ、「360度評価をされたことがある」という回答は64.9%であった。
360度評価の課題を尋ねると、「評価基準がぶれやすく、結果の信頼性に疑問を感じる」や、「忖度や不正など、恣意的な評価が入るため、結果を信用できない」「結果の信頼性」に疑問を感じている人が約3割であった。
調査概要
- 調査対象:1,000人以上規模の組織に勤務し、コロナ禍でリモートワークを開始した会社員(20歳~35歳の若手部下:205名/20歳以上の上司:427名)
- 調査時期:2021年12月17日~24日、28日~30日