企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズ チームワーク総研では、今年新成人になる学生400人を対象に「理想の働き方」についての調査を行いました。
過半数がオンライン授業を受けている新成人
コロナ禍での学生生活を経験している今年の新成人。12月現在の授業形態を聞いたところ「対面授業のみ」は2割にとどまり、「どちらかというとオンライン授業が多い」は3割、「オンライン授業も対面授業も同程度」が2割弱という結果に。感染状況が比較的落ちついている現在であっても、新成人になる学生の過半数がオンライン授業を受けていることが明らかになった。
新成人の理想の働き方は「ハイブリッドワーク」が7割
「社会人になったら、どのような働き方がしたいか」を尋ねると、「通勤とテレワークどちらも」という回答が7割を超えた。選択肢ごとに参照すると「日時は自分の裁量で選択」が4割ともっとも多く、次いで「日時は会社の指示」が3割であった。なお、「通勤出社のみ」を理想の働き方として選択したのは2割であった。
なお、「通勤出社のみ」を選択した回答者の7割が「現在の授業形式」を「対面授業が多い」と回答する新成人で。授業形式が働き方に対する考え方にも影響を及ぼしている可能性がうかがえる結果に。
「テレワークのみ」はコミュニケーションとコンディションに懸念
理想の働き方について「(前問で)選択しなかった働き方への不安」を尋ねると、「通勤出社のみ」に対しては「感染不安」「勤務への負担感」への票が集まった。一方、「テレワークへの不安」については「コミュニケーション面での不安」と同時に、孤立ややる気といった「自身のコンディションへの不安」「通信環境への不安」が挙げられた。また、「固定した働き方そのもの」については、効率面や有事対応の面で「柔軟な対応ができない不安」が挙げられる結果に。
「通勤出社のみ」への不安
新型コロナウイルス感染への不安
- 変異種が現れたときに感染がオフィス内で爆発すること
- 外出の機会が増えて怖い
- 感染再拡大したときにテレワークに切り替えに手間がかかり、柔軟に対応できなさそう
- 通勤時間が無駄である
- 出社のみだと定時で退社することが厳しく残業が当たり前になってしまう
- 通信出社のみでは体力が持つか不安
- テレワークでもできる仕事を通勤出社するメリットがわからない
「テレワークのみ」への不安
コミュニケーションの難しさ
- テレワークのみでは職場の人と人間関係が築きにくく不安
- テレワークのみだと直接相談したいときに不便だと思う
コンディション維持
- テレワークのみだと人と合わないことで寂しくなり、精神が病んでしまいそう
- みんなと一緒に働く時間がある程度ないと、やる気がなくなってしまいそう
- テレワークのみだと仕事が覚えられなさそう
- テレワークのみだと運動不足になるのでは
- 仕事とプライベートの境目が薄れて、疲れてしまいそう
通信環境・障害
- 家でテレワーク可能な環境を整えるのが大変そう
- 電波や通信がうまくいくかわからない
- パソコンなどの機械に弱く、何かあったときにひとりで対処できないこと
「固定した働き方そのもの」への不安
柔軟な対応ができない
- 仕事の効率化やフレキシブルな働き方を実現する点において不安がある
- コロナ禍に対する不安があるため、個人で判断をさせてほしい
- 今回のような有事のときに対応や導入に時間がかかったり混乱が生じたりする可能性
将来働きたい場所「地元」が過半数
将来働きたい場所を尋ねると、半数が「地元」と回答し、「東京」は3割。これは2018年12月に実施した前調査と同傾向がうかがえた。
調査概要
- 調査対象:令和3年度(2021年4月2日~2022年4月1日)に20歳になる学生438名
- 調査期間:2021年12月3日~6日