帝国データバンクは人手不足に対する企業の見解について調査を実施した。
正社員が不足している企業は53.0%で1年前(2018年1月)から1.9ポイント増加し、1月としては過去最高を更新した。業種別では「放送」(76.9%)がもっとも高く、次いで「情報サービス」(74.8%)、「運輸・倉庫」(71.9%)が続き、3業種が7割を超えた。以下、「建設」「飲食店」「家電・情報機器小売」など6業種が6割台となった。
人手不足の回答別に2019年度の企業の賃金改善見込みを分析したところ、「非常に不足」では67.5%の企業で賃金改善の予定が「ある」と見込んでおり、「不足」が67.6%、「やや不足」が59.6%で全体の55.5%をそれぞれ上回った。また、「適正」が52.0%、「過剰計」が41.4%でそれぞれ全体を下回り、人手不足感が強いほど賃上げに積極的である結果となった。
本調査は、2019年1月18日~31日、調査対象は全国2万3,035社で、有効回答企業数は9,856社(回答率42.8%)。なお、雇用の過不足状況に関する調査は2006年5月より毎月実施しており、今回は2019年1月の結果を基に取りまとめた。