学情は、コロナ禍(2020年4月~2021年10月)に転職を経験した20代を対象にインターネットアンケートを実施し、「転職の満足度」に関する調査を実施した。
「転職後にギャップがあった」は6割超え
転職後のギャップを探る設問では、「転職後に、かなりギャップを感じる」「ややギャップを感じる」という回答が63.8%であった。
ギャップを感じた点「会社の雰囲気」が最多 次いで「仕事の進め方」が45.1%
転職後、入社時にギャップを感じた点を尋ねると「会社の雰囲気」が56.9%ともっとも多く、次いで「仕事の進め方」が45.1%、「上司や同僚との人間関係」が43.1%と続いた。仕事内容や働き方よりも人間関係や仕事の進め方など、働く環境面にギャップを感じている人が多い様子がうかがえる結果に。こうした結果に対して、同社は次のように考察した。
コロナ禍では、ウェブ面接での選考が多くなり、「最終面接のみ会社に訪問」「最終面接も含めて、すべての選考がオンライン」という企業も少なくありません。また、「リアル」で面接を実施する際も、感染症対策の観点から、面接時に会える社員の数が少なかったり、面接をする採用担当者としか話す機会がないなど、会社の雰囲気や職場の人間関係を体感する機会が確保しにくい傾向です。会社のリアルを知る機会を得にくいことから、コロナ禍の転職では「会社の雰囲気」や「人間関係」「仕事のスタイル」にギャップを感じる人が多いと推察されます。
コロナ禍の転職「満足」は6割超え 「満足していない」は31.8%
転職の満足度を問う設問では、「かなり満足している」「やや満足している」が64.4%という結果に。「まったく満足していない」「あまり満足していない」の回答は31.8%であった。
転職先の不満トップ「会社の雰囲気が合わない」が過半数
転職先の企業に不満を感じている理由を尋ねると、「会社の雰囲気が合わない」が50%ともっとも多く、次いで「仕事の進め方が想定と違った」が42.2%、「上司や同僚との人間関係が合わない」が39.2%と続いた。前述の「転職後にギャップを感じている点」でも同様の項目が回答を集めており、転職後にギャップを感じる点が、転職における不満につながっている様子が推察された。
調査概要
- 調査対象:コロナ禍(2020年4月~2021年10月)で、転職を経験している20代男女
- 調査方法: ウェブアンケート(アンケートモニターサービスを活用)
- 調査期間:2021年10月22日~10月24日
- 有効回答数:330名