アスクルは、事業所向け(BtoB)サービス「ASKUL」登録している事業所を対象に、「職場でのITツール導入」に関する調査をまとめた。7月20日発表の「『働く人のDXに対する意識と職場のDXへの取り組み』の実態調査」に続き、DXレポート第2弾となる。
同調査では、新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークの必要性が高まり、人々の働き方が大きく変わるなか、職場でのITツール導入の現状および課題を把握するため、ASKUL事業リサーチ専門チームが実施し、全国2,693の事業所の回答を得た。なお、BtoBの事業所を対象とし、個人は対象外(企業内個人は含む)としている。
調査結果詳細
まず、勤務先で今後導入したいと考えている(必要性を感じている)ITツールやサービスについてたずねた(複数回答)。
今後導入したいと考えているITツールでは、「電子サイン・電子署名・電子契約ツール」がもっとも多く、22.7%。続いて、「情報セキュリティ」「会計・経理」「人事労務」が2割を超え、上位4項目が2割を超えた。
業種別
業種別では、「教育」「介護・福祉」「各種組合・団体及び施設・機関」で、「Web会議・テレビ会議システム」が全体と比較して10pt以上高い結果に。そのほか、業種的な特徴として、「不動産」においての「名刺管理」、「製造業」で「生産管理」で高い数値であり、テレワークが特に進んでいると見られる、「IT・情報・通信サービス」が「電子サイン・電子署名・電子契約ツール」が高くなった。
続いて、勤務先で仮に前問で挙げたツールやサービスを導入する際に、導入の前後で弊害となる事柄があるかについても質問した(複数回答)。
導入前後の弊害のトップは、「導入する費用の問題」が47.8%と半数近い結果となった。続いて、「導入するツールやシステムの理解度」が約3割、 「導入後に活用されるかわからない」が続いた。
調査概要
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:事業所向け(BtoB)サービス「ASKUL」に登録している25超の業種
- 調査エリア:全国
- 調査期間:2021年5月28日(金)~6月7日(月)
- 回収サンプル数:2,693
- 設計・実施・分析:ASKUL事業本部 リサーチ&ビジネスサポート