デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、通信・メディア業界のDXを推進することを目的に基幹業務管理向けソリューション「Arc XP」の国内展開において協業を開始することを発表した。
「Arc XP」は企業のデジタル資産を一元管理することを目的に、アメリカのワシントン・ポストが開発したDX推進のSaaS型プラットフォーム。DACは日本市場におけるワシントンポスト独占パートナーとして導入を推進しており、今回の協業により、両社は、「Arc XP」を導入するメディア業界の企業に対して、コンサルティングからシステム開発、既存システムとの連携や既存アセットの移行、ワークフローの整備、チェンジマネジメント、運用サポートまでをワンストップで提供する。
少子高齢化や若者の既存メディア離れなど、激しい環境変化に晒されている日本の通信・メディア業界において、「デジタルシフト」は喫緊の課題。また、ヒト・モノ・カネに次ぐ第4の経営資源とも言われる「情報」の発信、その流通基盤の確立は、どの企業においても、マルチチャンネルで顧客層を獲得していくための新たな収益機会の創出として重視されている。企業の中でも、とくに多くの情報を扱うメディア業界において、既存システムとの連携などを含めて「インフラのデジタル化」および「働き方(ワークフロー)のデジタル化」の実現が求められている点が背景として説明された。