富士フイルムホールディングスが、グループの「DXビジョン」を新たに策定したことを発表した。
AI・IoTを活用した企業変革を目的として、2014年に「ICT戦略推進プロジェクト」を社内で立ちあげるなど、積極的にDXの実現に取り組んできた富士フイルムグループ。2017年には、チーフ・デジタル・オフィサーが、すべての事業、生産、研究開発、間接部門にて任命されたデジタル・オフィサーを統括する「デジタル変革委員会」を組織化したほか、各部門が提供するすべてのサービス・業務を対象に、最新のICTを活用してデジタル変革課題の解決を目指すなど、全社横断的にDXを推進している。
今年6月29日、後藤禎一を新社長とする新たな経営体制がスタートしたことにともない、同グループはDX人材が活躍できる環境づくりを推進する「人材DX」のさらなる強化とともに、経営データをワールドワイドで一元管理できるシステムを刷新し、意思決定を迅速化して業務効率を高める「業務DX」や、ロボティクス・AI技術を幅広い事業の製品・サービスに応用して顧客のDX加速を支援する「製品DX」にも取り組んでいく。また、DX推進の基盤となる情報セキュリティのさらなる強化も明らかにした。