YOUTRUSTは、現在と新卒時の「企業選び軸の変化」に関する調査を実施した。
調査サマリー
- 企業選びの軸として、現在と新卒時で重視度の変化率が大きかったのは、上位から順に「副業ができる」「リモートワークができる」「勤務時間の柔軟さ」(同率1位、いずれも+43pt)、「裁量の大きさ」(+27pt)、「産休・育休・介護休暇などの取得率の高さ」(+26pt)
- 企業選びの軸として、現在の重視度が高いものは、上位から順に「給与水準」(84%)、「勤務時間の柔軟さ」(73%)、「裁量の大きさ」(64%)
- 新型コロナウイルスの影響などで新しい働き方や価値観への重視度が高まり、新卒時と比較して重視度に変化が見られる
- 新卒採用観点のみならず、社員の定着率引き上げの観点からも、副業・リモートワーク・フレックス勤務などの多様な働き方の環境整備や、取得実績がともなった各種休暇の整備のニーズが高まっている
働き方の柔軟さ
「副業ができる」を重視するようになった人からのコメント
- 新卒時点では「副業をする」という概念そのものが存在しなかった。ただ実際に社会人になってからは「副業」は自社以外の人たちによる関わりから得られる新しい観点や新しい知見、人とのつながりが得られるため積極的にやってもいいと思っているので重視をするようになった(20代/企画)
- スキルと経験の幅を広げたいと思うようになった、ほかの会社でも通用するのかの確認手段が欲しくなったため(20代/プロダクトマネージャー)
- ひとつの会社に所属しているだけでは視野が狭くなりそうという危機感があるから。また、自分は保守的な性格もあるため、会社に属して安定した収入、社会保障を確保しながら副業で自己実現的な仕事をやりたいと思っているから(20代/事業開発)
「リモートワークができる」を重視するようになった人からのコメント
- 「リモートワークができない」という時点で「柔軟性の低い、古い考えの会社なのかな」と思ってしまう(20代/マーケティング)
- 仕事をしてみると会社で働くよりも在宅の方がプレッシャーがなく自然に仕事ができる環境にいられるため、行いたいと思うようになった(30代/エンジニア)
- 無駄な移動時間や経費の削減が見込めるため(40代/プロダクトマネージャー)地方圏での生活を組み立てるため(50代/コーポレート)
「勤務時間の柔軟さ」を重視するようになった人からのコメント
- ミッションをもって自由に動く方が健全な働き方ができると感じているから(20代/事業開発)子どもが生まれたため(30代/事業開発)
会社ステータス
「給与水準」を重視するようになった人からのコメント
- 新卒時点ではどの程度の価値で自分を売れば良いかわからなかったが、経験を積むと「最低の金額ライン」や逆に「これは高い水準なので付加価値を出す必要がある」といったことを考えるようになる(30代/コンサルティング)
- 年齢や家族等の関係とも変わりつつあるなかで、自分だけではなく家族全体でキャリアを考える必要が出てきたから(30代/事業開発)
「会社の知名度」を重視しなくなった人からのコメント
- 企業の規模ではなく、自分の志とマッチする企業で働きたいと感じているため(30代事業開発)
- 会社の認知度を気にしなくなり、価値観を重視するようになりました。今はたとえ知名度がなくても、自身が貢献できて、事業を通じて実現したいことが共鳴できることを大切にしているため(40代/会社経営・役員)
「裁量の大きさ」を重視するようになった人からのコメント
- 成長できる環境にある企業に惹かれるから(20代/営業)
- 裁量が大きいのはいい人材が集まる重要な点だと思うから(30代/デザイナー)
福利厚生
「有休消化率の高さ」を重視するようになった人からのコメント
- 休暇が取りやすい雰囲気かどうか、人事評価制度の明瞭さ(20代/企画)
「産休・育休・介護休暇などの整備状況」を重視するようになった人からのコメント
- 女性なので、歳を重ねるにつれてライフステージに大きく変化が起きることを再認識したため(20代/営業)
- 育休産休を男性も取っている会社は柔軟で成長すると思う(30代/コーポレート)
「産休・育休・介護休暇などの取得率の高さ」を重視するようになった人からのコメント
- 子供が生まれて突然休むことが増えるようになったこともありますが、働きやすさを打ち出しているのに取得率が低い会社は価値観が合わないと考えて候補から外すようになった(30代/プロダクトマネージャー)
調査概要
- 調査対象:20代〜50代の非ユーザー会社員およびキャリアSNS「YOUTRUST」ユーザー
- 有効回答数:366
- 調査実施日:2021年2月17日〜3月1日