パーソルプロセス&テクノロジーは、全国の会社員800名を対象に「副業/複業の潜在ニーズに関する意識調査」を実施した。法政大学教授の田中研之輔氏は「主体的なキャリア形成の手段として副業は極めて高い効果をもっている」とコメントした。
副業率は10.9% 前年比で大きな変動なし
副業の実施有無を尋ねる設問では、「現在副業をしている」回答は10.9%、「副業をしていない」は89.1%という結果に。
副業をしたい理由「本業以外の収入目的」に次いで、「キャリアの可能性を広げたい」
副業に取り組みたい理由を尋ねると、「本業以外の収入を得たい」が192人ともっとも多く、次いで「自分のキャリアを広げたい」「人脈を広げたい」「スキルを活かしたい」と続き、自身のキャリア開発へ意識が向けられている様子が読み取れた。
約7割が副業を通じたキャリア開発を実感
現在副業を実施している回答者を対象に「副業が自身のキャリア開発につながっているか」を尋ねと、68.6%が、「とてもそう思う」、「ややそう思う」と回答した。
副業するうえでの課題は「お金に関する知識不足」と「時間や健康管理」
副業をする際に生じる課題を尋ねると、「時間の調整が難しい」が139人ともっとも多く次いで「税金やお金に関する知識が弱い」、「自身の健康管理」、「継続して仕事を獲得できるかが不安」という回答が続いた。
調査概要
- 調査期間:2020年12月24日(木)~12月28日(月)
- 調査対象:男女・20~59歳・現在の職業が会社員(勤務先の従業員数が300人以上)で、役職が部長、課長・係長・主任・一般社員クラスの800名(副業実施者400名、副業未実施者400名)