NECは、Amazon Web Services(以下、AWS)と、日本では初となるコーポレートレベルの戦略的協業契約を締結した。NECはAWSプロフェッショナルサービスのサポートのもと、AWS導入に向けたオファリングメニューを開発・提供するとともに、「AWS」の認定資格保有者を3年間で倍増することでデリバリー体制を強化し、官公庁や企業のDX加速を支援する。
国内では、第二期政府共通プラットフォームでの「AWS」の利用をはじめとしたさまざまなシステムにおいてクラウド基盤の導入が進んでいる。両社は、今回の協業により両社で投資を行い、次の3点を強化する。
1. 官公庁・金融・医療機関など、業種特有のレギュレーションに対応したマネージドサービスの提供
NECの運用実績・ノウハウを元に、業種ごとに最適化したマネージドサービスを開発し提供する。官公庁におけるISMAP、金融機関におけるFISC、医療情報システムの安全基準に関するガイドラインなど、クラウド環境の利用時に業種特有のレギュレーション対応を必要とする顧客に対しても円滑な運用を実現する。
2. 顧客のデジタルジャーニーを支援するオファリングメニューを共同開発
NECはDX推進に向けて、グループ会社であるアビームコンサルティングと連携し、自社利用のSAPシステムプラットフォームに対する「AWS」導入プロジェクトを実施していた。同プロジェクトや両社が世界中で積み重ねてきた知見を元に、大規模なシステムへの「AWS」導入に向けたコンサルティング・構築・マイグレーション・運用などのオファリングメニューを共同開発する。
3. NECグループの「AWS」認定資格保有者を倍増し、デリバリー体制を強化
NECグループ内の「AWS」認定資格保有者を、現在の1,500名から今後3年間で新たに1,500名増強し、合計3,000名体制を目指す。これにより、デリバリー体制を大幅に強化し、大規模なクラウドシステム構築案件にも継続的な対応が可能となる。