物流車両に特化した独自のビジネスモデルをSalesforce上で実現する導入・開発支援を行うテラスカイは、愛知日野自動車(以下、愛知日野)が営業改革・業務改革を目的としてSalesforceを導入したことを発表した。従来の営業スタイルを刷新し、顧客ごとに合わせたタイムリーな営業提案と迅速かつ信頼性の高いアフターサービスを提案することで、営業成果をあげるとともに、残業時間削減といった働き方改革も実現した。
愛知日野が使用している基幹システムは、顧客情報や車両情報など営業活動に必要な情報がサイロ化しているため、データの活用が難しく、営業スタッフは経験や勘に頼ったり、頻繁に顧客を訪問するといった属人的な営業スタイルからの脱却が困難となっていた。
時代に合わせ働き方を進化させるために、愛知日野は営業スタッフをシステムからサポートしていく必要があると考え、2017年に営業支援システムとしてSalesforceの導入に踏み切った。
Salesforceへの情報集約で顧客の検索や分析が容易になったことにより、顧客に合わせた提案をタイムリーに行えるように。愛知日野では営業支援システムの刷新を皮切りに、約3年かけて営業の効率化ときめ細かいアフターサービスを提供するようシステムを成長させ続けた。営業活動の効率化により、営業スタッフは成績を落とすことなく労働時間の削減を実現するといった、働き方改革の成果もあげているという。
愛知日野の導入したシステム概要は、次のとおり。
営業支援システム(Salesforce Sales Cloud)
- 導入時期:2017年6月
顧客中心のレポーティングや情報分析が得意なSalesforceによって、車を起点とした営業活動が可能に。新車購入ポテンシャルの高い車検満了日が近い車両のリスト作成など、集約された情報の活用によって営業効率が飛躍的に向上。
車検予約システム(Salesforceと既存車検システムを連携)
- 導入時期:2018年9月
営業担当者が出先からでも、車検の予約車両や予約可能なドック残数などをリアルリタイムに確認できるように。
保険管理システム(既存の保険システムをSalesforceにリプレイス、SkyVisualEditorで使い勝手のよいUIを開発)
- 導入時期:2020年4月
保険満期のアプロ―チ管理ができ、必要書類はシステムが提示するため、営業スタッフの書類準備の手間を削減。顧客が画面での確認を了解した場合、紙の削減にも貢献。