学情は、新型コロナウイルスの影響で、賞与の支給額を減額したり、支給を見送る企業が増えていることを受け、20代の転職希望者を対象に「夏の賞与」に関するアンケートを実施した。同調査の結果は、次のとおり。
夏の賞与は「減った」「支給されなかった」が54.1%
夏の賞与は「やや減った」14.1%、「減った」19.2%、「支給されなかった」20.8%となっており、54.1%が「減った」または「支給されなかった」と回答。「昨年と同水準」は28.8%となっており、「増えた」「やや増えた」の回答は17.2%にとどまった。夏の賞与は、新型コロナウイルスの影響で、賞与の支給額を減額したり、支給を見送る企業が増えており、その影響を受けた結果となっている。「賞与額を見て、転職を考えた」「賞与が減って、年収が減るのは困るので転職したい」などの声があがっており、夏の賞与をきっかけに転職希望者が増加する可能性が考えられる。
支給額が増えても満足している人は4割未満 「緊急事態宣言中の働き方」も満足度に影響か
賞与の支給額が増えた人では、「満足」15.3%、「やや満足」22.2%となっており、「満足している人」は4割に満たない結果になった。満足している理由は、「新型コロナウイルスの影響があるなか、支給されたから」が最多で48.1%、次いで「期待していたよりも支給額が多かったから」29.6%、「今年は支給されないかもと思っていたから」25.9%となっており、支給額の減額や支給の見送りをする企業が増えているなか、昨年よりも支給額が増えたことに満足している様子がうかがえる。
一方、賞与の支給額が増えた人でも、「不満」13.9%、「やや不満」21.5%となっており、「満足している人」とほぼ同じ割合に。不満に感じた理由は、「期待していたよりも支給額が少なかったから」が最多で58.8%、次いで「緊急事態宣言中も出社していたから」52.9%、「感染リスクを抱えながら仕事をしていたから」35.3%となった。「緊急事態宣言中も出社していたから、その分を賞与などでケアして欲しかった」「新型コロナウイルスの感染リスクを抱えながら接客していたので、賞与でのフォローを期待していた」などの声があがっており、「緊急事態宣言中の働き方」も賞与の満足度に影響していることがうかがえる。
支給額が減った人の7割以上が「不満」
賞与の支給額が減った人では、「不満」50.0%、「やや不満」25.0%となっており、7割以上が「不満」と回答している。不満に感じた理由は「昨年よりも支給額が減ったから」が最多で60.3%、次いで「緊急事態宣言中も出社していたから」50.0%、「期待していたよりも支給額が少なかったから」47.4%。「支給額が減ったこと」や「期待を下回ったこと」で不満に感じている人が多いことがわかる。「賞与が減ったことで転職を検討し始めた」「もともと転職を考えていたが、賞与が減ったことが転職を本格的に考えるきっかけになった」などの声があがっており、夏の賞与をきっかけに転職希望者が増加する可能性が考えられる。
一方、賞与の支給額が減ったものの、「満足」「やや満足」とした人は10.6%。満足している理由は、「今年は支給されないと思っていたから」最多で36.4%、次いで「休業や交代勤務で出勤日が減るなか、支給されたから」「新型コロナウイルスの影響があるなか、支給されたから」がそれぞれ27.3%となりました。「出勤回数が減るなか支給されたこと」や「支給額は減ったものの期待以上だったこと」に満足していることが推察される。
調査概要
- 調査対象:[20代専門]転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者
- 調査方法:「Re就活」にアクセスしたサイト来訪者に、アンケートのポップアップを表示
- 調査期間:2020年7月10日~2020年7月15日
- 有効回答数:383名