新生銀行は、20代から50代の有職者の男女約2,700名を対象にした「2020年サラリーマンのお小遣い調査」を実施し、その結果を取りまとめ発表した。
男性会社員のお小遣い額は高水準まで回復、女性会社員は前年比増加ながらも2015年から横ばい続く
男性会社員の月額平均お小遣い額は39,419円と前年比2,672円増加となり、過去5年でもっとも高水準であった2018年と同じ水準まで回復した。年代別にみると、どの年代でも増加したものの、特に20代と50代で昨年より4,000円近くの大幅な増加となり、41,000円台を超える結果に。男性会社員におけるお小遣いがアップした理由は、「給料が上がったから」と回答した割合がもっとも高く、「副業をはじめたから」、「投資などを始めたから」という回答も増えていた。
女性会社員のお小遣い額も昨年の33,269円から585円増加し、33,854円に。女性会社員のお小遣い額は、前年比の変化が1,000円未満にとどまり、2015年からおおむね横ばいの状態が続いている。年代別にみると、30代で3,513円増と大きく増加している点が特徴的といえる。
昼食代は男性会社員・女性会社員とも微増 弁当持参は男性約3割半ば、女性で半数超えに
男性会社員の1日の平均昼食代は、前年の555円から30円増加の585円となった。2017年以降緩やかな減少傾向があったが、今回は増加に転じた。年代別では、20代で100円以上の大幅な増加が見られた。
女性会社員の1日の平均昼食代は前年の581円から583円へと2円増加したものの、2017年以降大きな変化はみられない。年代別では、40代で100円以上減少したが、そのほかの年代では増加傾向となっていた。
男性・女性会社員ともに持参弁当の割合がもっとも高く、男性で3割半ば、女性で半数を超える結果となった。
男性・女性会社員ともに1ヵ月の飲み代は前年比1,000円以上減少
男性会社員の1回の飲み代は5,232円、1回の飲み代と1ヵ月の平均飲み回数から算出した1ヵ月の飲み代は前年比1,555円と大幅に減り、11,620円となった。
女性会社員の1回の飲み代は4,196円、1ヵ月の飲み代は前年比1,028円減少の8,455円と減少傾向が続いている。
職場の働き方改革は前年比増加で半数を超えに 「テレワーク」「時差出勤」などさらに改革が進んでいる傾向
「職場で働き方改革があった」と回答する割合は、男性会社員、女性会社員ともに前年より10ポイント程度増加して、それぞれ56%と50.7%となり、半数を超えた。働き方改革の内容としては、「有休が取りやすくなった」「残業が減った」という回答が半数前後となり、さらに「テレワークで働くようになった」「時差勤務・時差出勤で働くようになった」という回答も増えるなど、働き方改革のさらなる進展が見える結果となった。
調査概要
- 調査時期:2020年4月10日~4月14日の5日間
- 調査方法:インターネットによる調査(専門の調査会社に依頼し、全国からサンプルを収集)
- 調査エリア:全国
- 調査対象者:会社員(正社員・契約社員・派遣社員)、パート・アルバイト
- サンプル数:合計2,717名(内訳…会社員 男性:1,252名、女性:841名/パート・アルバイト 男性:312名、女性:312名)
同調査の詳しい調査結果については、「2020年サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」にて公開している。