チューリッヒ生命は、全国1,000人のビジネスパーソンを対象に、今年で4回目になるストレスについての調査を実施した。
勤務先においてストレスを感じる1番の要因を聞いたところ、最も多かったのは「収入(経済面)」(22.4%)だった。次いで多かったのは「仕事の内容」(21.4%)。ほかにも、「上司との人間関係」(14.6%)、「上司・部下以外の社内の人間関係」(14.4%)、「取引先等の社外の人間関係」(5.0%)など「人間関係」に関するストレスが多く見られた。
過去の3年間の調査結果と比較すると、「上司との人間関係」は4年連続、「仕事の内容」は3年連続でTOP5に入る結果になり、これらが多くのビジネスパーソンの悩みになっていることがわかった。
月の平均残業時間は「1時間未満」(41.1%)が最も多く、残業時間の上限である「原則45時間」を超えている割合は4.1%であることがわかった。ストレスを感じる残業時間は「1時間未満」(22.4%)が最も多い。
2019年3月以前の1年間の月平均残業時間と比べて、2019年4月~2020年1月の月平均の残業時間が増えたか聞いたところ、67.6%が「変化なし(+2時間程度)」だった。
有給休暇に関する質問では23.8%が「付与されている有給をすべて希望通りに取得できた(有給消化率100%)」と回答。一方、18.5%が「取得できなかった(病欠を除く)」と回答する結果になった。
有給休暇を取得できなかった理由について、最も多かったのは「取得できた日数で満足している」(22.4%)。次いで多かったのは「自分の職務を代行できる人がいないから」(22.2%)、「人員が常に足りていないから休めない」(19.6%)といった人手不足に関するものとなった。
有給休暇の付与日数と取得日数について聞いたところ、最も多い付与日数は「20日」(25.8%)、次いで多かったのは「10日」(15.5%)でした。一方で実際の取得日数は「0日」(14.5%)が最多に。
2019年4月~2020年3月で1番ストレスを感じた月は「2020年3月」(16.3%)と回答した人が最も多い結果になった。調査元では、年度末であることに加え、「新型コロナウイルス感染症」の影響がストレスにつながったと考察している。
調査概要
調査の方法
ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したウェブアンケート方式で実施
調査の対象
アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~59歳の有職者を対象に実施
有効回答数
1,000人(20代・30代・40代・50代、男女:各125人)
調査実施日
2020年3月27日(金)〜2019年3月30日(月)