企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズ チームワーク総研は、3月終盤の連休時に、職場のチームに関する調査を行った。そのなかで、昨今の新型コロナウィルスが職場に及ぼしている影響についても回答を得た。
主な調査結果は次のとおり。
4割が「働き方に変化あり」 部長課長層では過半数
2月~3月にかけての新型コロナウィルス流行が、チームの働き方に影響を及ぼしているか否かを聞いた質問では、「良い変化」があったと回答した人が19%、「悪い変化があった」と回答した人が25%、56%が「特に変化なし」と回答した。
職位別にみると、部長課長クラスでより変化を感じていることがわかる。
“良い変化”の上位は、「時差通勤・テレワークの増加」「会議のムダが明確になった」 主に首都圏でのテレワーク増加が顕著に
「良い変化があった」と答えた人に内訳を聞いたところ、「時差通勤」「テレワーク」といった、働く時間帯や場所の変更が上位となった。次いで「会議のムダに気づいた」「コミュニケーション方法にいろいろあることを知った」など、新たな気づきを得たという回答がみられた。
上位の「時差通勤」「テレワーク」については特に首都圏でのスコアが高く、エリア性があることが伺える。
職位別には、部長課長クラスの「テレワーク」が目立つ。
“悪い変化”の上位は「勤務やミーティングの調整が大変」「チームでうまく集まれない」 特に部長課長層のストレスが増している可能性も
「悪い変化があった」と答えた人の理由には、「勤務やミーティングの調整が大変」「チームでうまく集まれない」「休んだ人のカバーが大変」などが上がった。
職位別に見ると「チームでうまく集まれない」とする部長課長クラスの回答が目立つ。この層では「テレワーク」についても他層に比べてより悪い変化とみる傾向もあり、「勤務やミーティングの調整が大変」「チーム内のコミュニケーションが取りにくい」など、結果としての弊害を感じていることが伺える。背景にはテレワークだけではなく、休む人の増加も影響があると予想される。(「休む人のカバーが大変」25.8%)。
今回は、先日の3連休時点での、新型コロナウィルスの影響が職場のチームに及ぼす部分を取り上げて発表した。わずか1~2か月という短期間にも関わらず、4割ものビジネスパーソンが働き方に変化を感じていることがわかった。プラスの変化を感じている人がいる反面、変化への対応に苦慮している様子も見て取れる。3連休以後、より制限がかかる状況になったなかで「特に変化なし」と回答した56%が、今後どのように変化するかにも注目したい。
調査概要
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調査対象:職場でチームとして働いているビジネスパーソン計1,030名
※内訳…リーダー層:515名/リーダー以外層:515名 - 調査期間:2020年3月19日(木)~3月22日(日)
- 調査方法:インターネット調査
なお同社では、リモートワーク特設サイトを開設。また、チームワーク総研でもテレワーク、リモートワークに関するプログラムを用意している。