アドビ システムズは、新型コロナウイルスの影響により初めてテレワークに取り組んだビジネスパーソンに対し、テレワークのスキルについて聞いた調査結果を発表した。調査の主な結果は、下記の通り。
76.1%がビデオ会議などの各種ツールを駆使するための「ITスキル」を保有
今回の調査では76.1%の人がビデオ会議やファイル共有などの各種ツールを駆使するための「ITスキル」を身につけていると回答。また、71%の人が会社以外の場所で集中力などを維持するための「自己管理スキル」を、80.3%がオンライン上で同僚などとやりとりするための「コミュニケーションスキル」を身につけていると回答した。
生産性向上には電子契約・電子署名・スキャンツールの活用が鍵
ITツールを積極的に使ったと回答した人と、生産性向上を実感した人の関係を調べたところ、電子契約サービスや電子署名、ペーパーレス化のためのスキャンツールなどを積極的に利用している人の方が生産性の向上を実感していることがわかった。ビデオ会議などのコミュニケーションツールに加えて、稟議や決済など対面での処理を減らすためのITツールも活用することが生産性の高いテレワークの鍵であると考えられる。
4人に1人、テレワーク時にITツールで困った際、気軽に相談する人が社内にいない
テレワーク時にITツールなどの使い方で困ったときに、気軽に相談できる人が社内にいるかどうかを聞いたところ、21%の人がいないと回答。テレワークを導入する際のひとつの課題になっていることがわかる。年代別傾向で見ると、年代が上がるにつれて相談する人がいないと回答する人が増え、40代以降においては約4人に1人(40代:25%、50代:25.5%)が相談できる人がいないと回答している。ビデオ会議の使い方などのITスキルを、世代を超えて補完しあうことが、チーム全体の生産性向上の鍵になると言える。
生産性がもっとも上がるテレワーク頻度は週3~4回
テレワークで生産性が上がったと回答した352名に、生産性がもっとも上がると思うテレワークの頻度を聞いたところ、もっとも多かったのが「週3~4回(42.9%)」で、次いで「週2回(29.8%)」、「週5~6回(勤務日は毎日)(20.2%)」という結果に。
「テレワークスキルに関する調査結果」概要
- 調査方法:インターネット調査
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実施対象:800人<20代200名、30代200名、40代200名、50~60代200名>
(都内に勤務し過去1ヶ月以内にテレワークに初めて取り組んだビジネスパーソン) - 調査期間:2020年3月19日~24日