Adobeは、署名プロセスを簡素化するAdobe Signの無料体験期間を30日間から90日間に延長した。また、Acrobat DCのサブスクリプションのみで提供していたPDF文書の共同作業機能を無料にするなど、テレワーク環境におけるドキュメントワークフローの生産性を維持するための支援を発表した。
同社は25年以上前にPDFを発明して以来、ユーザーに最高の文書ツールおよびサービスを提供することを重視してきた。ユーザーがデジタル文書を最大限に活用するために、製品に搭載される無料ツールやサービスを増やすだけでなく、無料体験期間も拡大。また、PDFツール「Adobe Acrobat Reader」および「Adobe Scan」も引き続き無料で提供していく。
無料のツールやサービスを通して、オフィスや同僚と離れた場所でもドキュメント作業を効率的に進められるようにサポートしていく考え。
Adobe Sign、Adobe Acrobat DCの概要は次のとおり。
Adobe Acrobat DC
PDF文書の閲覧、教諭やコメント入力、記入、署名のためのツール。Adobe Document Cloudと連携しているため、どこからでも容易にPDFの編集作業が行える。Box、Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive内のファイルにアクセスしたり、そこにファイルを保存することも可能。
今回同社は、デスクトップ、オンライン、モバイルデバイス版のPDF文書の共同作業機能を無料化。PDFファイルを添付したメールを各所に送信したり、バージョン管理や判定を行ったりする必要がなくなる。
Adobe Sign
署名プロセスを簡素化し、どこにいても容易に文書の作成、署名用の送信を可能にする。作業のさらなる効率化をサポートするため、同社は小規模企業や大企業向けの同ツール無料体験期間を2020年5月31日まで90日間に延長した。電子サインのワークフローを変革し、マイクロソフトはじめその他大手業務アプリの統合可能ソリューションとの連携が可能になる。