ログリーは、BtoBマーケティングエージェント「ウルテク(URUTEQ)」のスタジオ機能において、営業資料のスライド単位の精読分析とインテントデータを統合した「ダッシュボード」機能の提供を開始した。

開発の背景
BtoB営業において、提案資料は商談の成否を左右する重要な顧客接点である。しかし多くの営業組織では、資料を送付したあとの閲覧状況が把握できず、フォローのタイミングを勘に頼らざるを得ない。加えて、資料の開封通知に留まり「どのページがどれだけ読まれたか」「その企業が本当に検討を進めているか」まで判断できないケースが多い。
ウルテクスタジオは、ウルテクのインテントデータ基盤の上に構築されたルームや営業資料の共有・分析機能。今回のダッシュボード機能は、スタジオで蓄積された資料閲覧データとインテントデータを統合し、「資料のどこが読まれたか」と「その企業がサイト外で何を調べているか」を把握できるようにする。
機能の概要
同機能により、資料の閲覧データを3つの視点から分析できるようになる。
1.ルーム・資料の閲覧状況を一括して把握

全ルーム統計および全資料統計のダッシュボードでは、閲覧数・閲覧企業数・資料開封数・総精読時間といったKPIをひとつのページ内で確認。日別トレンドグラフにより、施策の効果測定や閲覧傾向の変化もスピーディーに捉えることが可能になる。
また、ルーム別・資料別の内訳テーブルを備えており、どのルームや資料にエンゲージメントが集中しているかを特定することもできる。
2.スライドごとの精読分析で改善ポイントを特定

個別資料ダッシュボードでは、PDF資料についてスライド(ページ)単位の精読データを棒グラフで可視化する。次の3つの切り口で分析が可能。
- 閲覧数:各スライドが閲覧された回数
- 到達率:1ページ目を基準とした到達割合(離脱ポイントの特定に有効)
- 精読時間:スライドごとの平均精読時間(関心の高いページの把握に有効)
これにより、「どのスライドで読者が離脱しているか」「どのページに最も関心が集まっているか」を定量的に把握し、資料のブラッシュアップに活かすことができる。
3.企業・リード単位の可視化と追跡×インテントデータ

全画面に共通して配置された企業別内訳テーブルでは、どの企業がいつ・どの資料を・どの程度読んだかを一覧で確認できる。最新アクセス日時や閲覧リード数、精読時間を基に、関心度の高い企業を優先的にフォローする運用が可能になる。
さらに、ウルテクのインテントデータ基盤と連動しているため、資料を閲覧した企業がサイト外でどのようなテーマを調査しているか(比較情報・製品情報・業界動向の3カテゴリで自動分類)も合わせて把握できる。たとえば「ROI資料を精読した企業が、サイト外で競合サービス名を検索している」といった立体的な検討状況の理解が可能になる。
特徴
ウルテクスタジオは、次の3つのデータレイヤーがひとつのプラットフォーム上で統合されている。
- 資料閲覧データ(スライド単位):どの資料の・どのスライドが・どれくらいの時間読まれたかを、ページ単位の到達率・精読時間で詳細に把握する。
- 企業・リードデータ:匿名の閲覧者がどの企業に所属し、いつ・何回アクセスし、どの資料に関心を示しているかを企業単位で集計する。
- インテントデータ(サイト外行動):資料閲覧企業が自社サイト外で何を調べているか、競合比較、製品調査、業界動向をウルテクのインテントデータ基盤から自動で取得する。
これにより、「ルーム内でROI資料の精読時間が長い企業が、サイト外では競合サービスも並行して調査している」といった検討フェーズの推定や、「到達率が急落するスライドを改善した結果、ポップアップ表示率が向上した」といったデータドリブンな資料改善が可能になる。
PDF・PPTXの両形式に対応
ダッシュボードは、PDFとPPTXの両方の資料形式に対応。PDFではスライド単位の精読時間や到達率、ポップアップ表示率まで詳細な行動データを取得できる。PPTXはダウンロード形式での提供となるため、閲覧数・閲覧企業数を中心とした指標でトラッキングが可能になる。
想定される活用シーン
- 営業フォローの最適化:資料送付後、精読企業をダッシュボードで特定し、関心度の高い企業に優先的にアプローチ。インテントデータと組み合わせることで、「資料を読んだ直後」かつ「サイト外でも積極的に情報収集中」という最適なタイミングでのフォローを可能にする。
- 資料改善のPDCA:スライド別の到達率・精読時間を分析し、離脱が多いページの構成を見直すことで、資料全体のエンゲージメントを向上させる。たとえば、到達率が急落するスライドの前後を入れ替える、精読時間の長いスライドを冒頭に移動するといった改善を、データに基づいて実行できる。
- 購買チーム全体へのアプローチ設計:ウルテクスタジオの「ルーム」機能では、営業部門向け・情報システム部門向け・経営層向け・総務管理部門向けなど、セクションを分けて資料を格納できる。ダッシュボードでルーム内の閲覧傾向を分析することで、「経営層向けROI資料の閲覧が増えた→社内稟議が進行中」「セキュリティ資料が繰り返し開かれている→情シスの審査段階」といった、購買チーム内の検討進捗の把握に活用できる。
