「入力」から「顧客理解」へ AIが変えるCRMの第一歩
──今後、HubSpot Japanとして注力していく領域を教えてください。
あらゆる業種、企業規模で導入が増えています。ですので、特定の規模やインダストリーに絞らず、幅広い支援を続けていきたいです。その中でも、大手企業の引き合いは増えているため、エンタープライズクラスの導入を支援できる体制づくりは重要なテーマです。
直近で印象的だったのは、あるSIer企業がHubSpotの顧客対応エージェントを活用し、エンジニアからの技術的な問い合わせに対応された事例です。2,000ページ以上のドキュメントを読み込ませ、バージョンもメーカーも異なるディープな質問に答えていく。システム開発を一切伴わず、おひとりで実現されました。「想定より2年早くできた」というお言葉をいただいています。こうしたサクセスケースの横展開が、今後の大きなテーマです。

──最後に、AI時代の組織づくりに課題を抱える営業・マーケティングのリーダー、経営層の方々へメッセージをお願いします。
「自社の事情を理解した提案をしてほしい」という顧客の願いは、いつの時代も変わりません。かつての「三河屋さん」がそうであったように、相手を深く知ることこそが営業の本質です。
違うのは、今はそのためのテクノロジーが手元にあり、活用のハードルが劇的に下がっていること。メールのやりとりもオンライン会議も、もはや一生懸命「登録」する時代ではありません。自動で蓄積されるデータをいかにコンテキスト(文脈)として読み解き、一歩踏み込んだ提案につなげるか。
完璧なシステムを組み上げるまで待つ必要はありません。まずは顧客を深く理解するために、CRMという武器を手に取ってみる。その小さくも確実な一歩が、AI時代に成果を出し続ける組織への最短ルートとなるはずです。

──AIを味方につけた「三河屋さん」が次々と誕生する、HubSpotの新たな1年に注目です。ありがとうございました!
