SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

  • 前回のSalesZine Dayのセッションの様子をレポート記事でお読みいただけます。

  • 過去開催時のイベントテーマをまとめてご覧いただけます。

直近開催のイベントはこちら!

SalesZine Day 2026 Winter

2026年1月27日(火)13時~18時40分

AIで“営業の常識”が変わる! 営業×AI最前線

AIを「事業成果」に直結させる。ビズリーチ・山内氏が仕掛けた、現場を自走させる3つのステップ

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

点在する成功体験を「組織の資産」へ。現場を自走させる3ステップの全容

──山内さんが掲げる「3つのステップ」について、具体的にお聞かせください。

まず第1のステップ「現場の成功体験を作る」フェーズでは、若手メンバーを中心としたスモールチームを立ち上げ、AIによる「業務の再設計」を行いました。

たとえば営業部門では、エンジニアやデザイナーを中心とした、現場の若手からなる混成チームを結成し、「商談準備のAI化」に挑戦しました。ここでは単に「準備時間が減る」という効率化の文脈に留めず、「AIによって創出した時間を、顧客との対話という付加価値へ転換できる」という実感を、現場に浸透させることを重視しました。

こうした成功体験を各部門で地道に積み上げた結果、現場には「AIは自分たちの武器になる」という確かな手応えが生まれていきました。

──最初に、現場で「小さな成功」を積み上げていったのですね。続いて、第2のステップ「経営・戦略への接続」について聞かせてください。

第2のステップでは、各所に点在していた取り組みを、一貫した「全社ストーリー」へと統合することに注力しました。

具体的には、コーポレートコミュニケーション室(社内外のコミュニケーション担当)と連携し、個別の「点」であった成功体験をひとつの「線」に結び直すというストーリーの接続を行いました。「ビズリーチがAIによってどう進化していくのか」という、経営戦略的な文脈を添えて発信し直したのです。

──個別の事例紹介に留めず、経営の文脈に落とし込んでいったわけですね。第3ステップについても教えてください。

最後のステップ「文化の醸成」では、「AI活用が当たり前の文化」を作るため、多角的な仕掛けを同時並行で走らせました。

まずは、各部門に推進役となる「AIエバンジェリスト」を擁立。定期的な勉強会の実施などを通じ、現場の最前線で活用を推進する体制を整えました。

続いて、全社的な情報共有を目的としたSlackコミュニティを構築しました。ここではナレッジを称賛し合う空気を醸成するとともに、各部門の「AI活用状況」の可視化も徹底しました。現在地を客観的な数字で見せることで、組織に適度な緊張感と刺激をもたらすことを狙ったんです。

そして、このボトムアップの勢いを決定づけたのが「生成AIコンテスト」の開催です。コミュニティの登録者が1,000人を超え、現場の熱量が高まっていたからこそ、個々の挑戦を公式に評価し、賞賛する場を設けたいと考えたのです。

結果として40件もの事例が集まり、その多くが現在、実務でも活用されています。こうした「知見を共有するプロセス」そのものが、組織に「新たな価値」を生み出す起爆剤となりました。

──3ステップを経て見えてきた、具体的な成果についてお聞かせください。

AIの知見が組織全体に広まったことで、「顧客への価値提供」をゼロから問い直す視点が現場に根づいたことが、最大の成果だと感じています。

たとえば営業部門でも、「AIによって、お客様にもっと本質的な価値を提供できないか」と、業務設計そのものを再定義する提案が上がるようになりました。

「単なる効率化」から、「お客様のための新たな価値創造」へ。この思考の転換こそが、変革を加速させる原動力になっていると感じています。

次のページ
生成AIは「思考の加速装置」であり「共創のパートナー」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
AIで“営業の常識”が変わる! 営業×AI最前線連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

SalesZine編集部 宮地真里衣(セールスジンヘンシュウブ ミヤジマリイ)

2018年に中央大学を卒業後、1年半営業職として従事。2019年秋に編集職へ転身し、広告編集プロダクションにてビジネス系ウェブメディア、ファッション誌、週刊誌などの記事広告や販促物の企画・編集に携わる。2022年11月~翔泳社 SalesZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
SalesZine(セールスジン)
https://saleszine.jp/article/detail/8078 2026/02/27 07:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

年間スポンサー

AD