「役割分担」が噛み合ったとき、パートナービジネスの価値が生まれる
一方で、ベンダー側にとっての価値は非常にわかりやすいものです。それは、金融機関が持つ営業リソースと顧客網を活用できることです。
金融機関は、多くの企業や個人と日常的な接点を持っています。とくに地方銀行の場合、地域に根差した企業と融資などの金融的なつながりを持ち、長年の取引を通じて信頼関係が築かれている顧客が多いのです。
一方でディストリビューターは、地域は全国と幅広く、取引の形もさまざまでバラバラというイメージですね。こうした広域なネットワークを持つディストリビューターに対して、金融機関はより地域に密着した深い信頼関係を持っているという特徴があります。
これと同じ状態をベンダーが単独でつくろうとすると、「営業人員の確保」「信頼獲得までの時間」「顧客接点の構築」といった点で、非常に高いハードルがあります。
金融機関と組むことで、ベンダーは自社のソリューションを、信頼のあるチャネルを通じて顧客に届けることが可能になります。これは、パートナービジネスならではの大きな価値と言えるでしょう。
金融機関にとっては、金融商材以外の収益と新しい顧客価値の創出。ベンダーにとっては、営業リソースと顧客網を活用できること。このふたつの価値がきれいに噛み合ったとき、パートナービジネスは単なる提携ではなく、意味のある取り組みになります。

今回は金融機関とのパートナービジネスに焦点を絞ってお伝えしました。「ビジネスマッチング」と言葉は違えど、顧客、金融機関、自社にとって「三方良し」を模索してパートナーを組むこと・推進することには変わりません。
しかし「金融機関とパートナービジネスを始めたが、なかなか成果が出ない」という声を多く聞きます。次回からはそういった課題を解消できるような、金融機関選定のコツ、ビジネスマッチング推進のコツなどをお伝えします。最後になりましたが、2026年もどうぞよろしくお願いします!
