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SalesZine Day 2025 Summer

2025年7月24日(木)13:00~18:20

訪問しなくても売れる!菊原氏が営業スタッフに贈るアドバイス

値引き・サービス合戦に足を踏み入れていませんか? トップ営業が“泥仕合”から撤退するワケ

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あなたの未来を左右する「判断力」

 トップ営業は、勝つ見込みが低い商談、勝ってもメリットがない商談には最小限の時間で撤退する。なぜなら、値引きで得た契約は“あとでトラブル”になる可能性が高いと知っているからだ。価格勝負で得た顧客は、契約後もずっと“値引き要求”が続く。

「この部分はサービスですよね?」

「ここはやってもらわないと困る」

「サービスしないとキャンセルしますよ」

 とにかく値引きやサービスの要求が止まらない。クレームも多いし、精神的にも追い詰められる。営業のモチベーションが極限まで落ちてしまう。それならば、即撤退したほうがはるかに合理的である。

 泥仕合を避ける判断力を磨くことこそ、トップ営業スタッフの近道となる。

 営業という仕事は、すべての商談に全力で挑めば良いというものではない。むしろ“勝てる土俵だけで戦う”ことが長期的な成果につながる。

 これは自分のエゴではなく、会社全体を守るためでもある。多くのスタッフがひとつの案件に関わる以上、営業が判断を誤れば会社全体に被害がおよぶ

 営業ひとりの「目先の契約を取りたい」という欲が、社内全体の疲弊とモチベーションの低下を引き起こすことになるのだ。

 だからこそ、トップ営業スタッフは泥仕合の兆候を敏感に察する。

「このお客様と付き合ってはならない」

「この案件は割に合わない」

「会社に損失を与える」

 そう判断したら即座にそのお客様との関係を絶つ。

 このような話をすると「お客様を選ばずに、ていねいに接した方がいいのでは?」と思う人もいるだろう。

 その考え自体は間違っていない。きれいごとを言えばそれが正解だろう。しかし、現実は異なる。すべてのお客様に全力で向き合っていたら、必ず行き詰まる。

 営業のリソースは有限である。だからこそ、「どのお客様に、どれだけの時間と労力をかけるか」を見極めなければならない。

 トップ営業スタッフは撤退するかどうかの判断力に長けている。そして、そこで空いた時間を“優良顧客”に投資していく。だからこそ結果が出せるのだ。

 勝てない勝負にしがみついている限り、良いお客様には出会えない。いま目の前の案件、戦うべきか、それとも引くべきか。その判断こそ、あなたの未来を左右する。

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この記事の著者

営業サポート・コンサルティング株式会社 代表取締役 菊原智明(キクハラトモアキ)

群馬県生まれ。大学卒業後営業の世界へ。「口ベタ」、「あがり症」に悩み、7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。その後訪問から”営業レター”に手法を変えたことで4年連続トップの営業マンに。2006年に独立、講演活動、研修を行っている。2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を伝えている。2025年までに83冊の本を出版。ベストセ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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