Sales Retrieverは、企業リサーチ型商談準備AI「Sales Retriever(セールスレトリーバー)」の正式版を提供開始することを発表した。
サービス開発の背景
BtoBサービスを提供している企業の多くは、顧客単価が大きくなりやすいエンタープライズ企業との商談機会や受注を求めている。米国でも上場企業SaaSの95%はエンタープライズ企業をメインターゲットとしているという実態がある(※1)。
しかし、従業員が1,000名以上を超えるエンタープライズ企業は日本全国の約400万社ある中の約0.3%(1.1万社※2)しか存在せず、BtoBサービス企業の多くが商談機会の創出や受注に苦戦をしている。
そのためエンタープライズ企業に対してはABMと呼ばれる見込み顧客ごとに最適なコミュニケーションおよび提案を行うが、難易度が高く労力がかかるといった問題がある。
このような背景からSales Retrieverは、エンタープライズ企業から商談機会の創出や受注を実現するために、AIを用いて顧客起点の営業を支援する「Sales Retriever」を開発した。
※1:Blossom Street Ventures「SMB is a hard road in SaaS」より抜粋
※2:中小企業庁 2021年版「中小企業白書」より抜粋
「Sales Retriever」が解決を目指す課題
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エンタープライズ企業攻略のための企業課題・部署・人物情報不足によって商談機会が創出できない、受注ができない
- エンタープライズセールス・BDR組織におけるリソース逼迫
- エンタープライズセールス・BDRメンバーの早期戦力化・底上げ
提供する機能
- AIにおける企業課題・目標・部署情報をリサーチ(エンタープライズセールスに必要な情報を約200記事から約1分でリサーチ&要約)
- 部署名・部署直通電話番号の閲覧、検索
- AIにおける提案ドラフトの作成
- テンプレート機能による事前準備プロセスの型化
β版における実証実験
Sales Retrieverでは、「Sales Retriever」β版での実証実験を複数社のエンタープライズセールス組織において行ってきた。実証実験の結果、複数社にて業務改善効果を実現したため、正式版の提供に至った。