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社会人2~4年目が感じる壁、1位は全年次共通で「知識・スキルへの不安」/ALL DIFFERENT

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 累計13,000社400万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント 旧ラーニングエージェンシー)は社会人2~4年目の900人に対し、2023年8月に直面している壁に関する意識調査を実施した。

調査背景

 人材育成、採用などの業界において、社会人1年目社員に関する調査は数多く実施されているが、2年目以降の若手社員に関しては、1年目ほどフォーカスが当たっていない。しかし、若手に関する悩みは多くの企業が抱えており、早期離職予防や優秀な人材の確保・定着は重要な経営課題のひとつと言われている。

 そこで、同社は自立自走が求められる社会人2~4年目社員への育成が解決策のひとつであると考え、昨年度より社会人2~4年目の各年次がそれぞれどのような価値観や悩みを抱えているか実態調査を行っている。昨年度の調査結果(※1)からは、社会人2年目の約半数が「仕事に飽き」を感じていることや、難しい仕事に直面した際は、全年次共通して「成長の機会」と前向きに捉える傾向にあることなどが明らかとなった。

 2023年は、各年次が直面している壁に加え、その壁をどのように乗り越えたのか、背景や要因についても調査・分析を行った。

※1 2022年 若手社員の意識調査 社会人2年目~4年目の直面する壁

1. TOP3編

2. ストレッチ業務編

3. 上司とキャリア編

4. 自分の成長とスキル編

1. 社会人2年目、3年目、4年目が感じる壁、全年次共通で「知識・スキルへの不安」がトップに

 本調査では、社会人2~4年目の各年次に対し、現在どのようなことに困難や不安(壁)を感じているか、仕事や上司、キャリアや自分の成長など、10の項目について質問した。

 まず社会人2年目の結果を見ると「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」が43.3%ともっとも高い結果となった。次に「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」が42.3%、「精神的に追い詰められたことがある」が41.7%と続いた(図1)。

 次に社会人3年目の結果をみると、「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」が42.3%ともっとも高い結果となった。次に「仕事の量が多いと感じることがある」が42.0%、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」が38.0%と続いた(図2)。

 最後に社会人4年目の結果では、「自分の知識・スキルに不安を感じることがある」と「精神的に追い詰められたことがある」が48.0%と同率になり、「仕事の量が多いと感じることがある」が46.3%と続いた(図3)。

 社会人2年目、3年目、4年目までのすべての年次で「知識・スキルへの不安」がもっとも高い結果となっている。2022年度の調査(※2)では、回答の選択肢の数が異なるものの「知識・スキルへの不安」の順位は最高でも3年次の第4位であり、「知識・スキルへの不安」が全年次でトップになるのは2023年度調査の特徴と言える。

※2 2022年 若手社員の意識調査 社会人2年目~4年目の直面する壁(TOP3編)

2. 知識・スキルの不安を乗り越えた要因、社会人2年目は「ポジティブに捉える」「目的や仕事の意味を再考する」など“意識”に関する回答が上位に

 ここからは、2年目、3年目、4年目で最大の割合となった「知識・スキルへの不安」の壁について、彼ら/彼女たちがその壁を乗り越えることができたのか、また、乗り越えた場合はその要因が何だったのかを、各年次に質問した。

 まず社会人2年目が「知識・スキルへの不安」の壁を乗り越えることができたかどうかに関しては、「状況を改善することができ、挑戦・努力する中で良い点や改善点を見つけることができた」と回答した割合が16.9%ともっとも高くなった。次に「状況を改善することができ、他の状況にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」が16.2%、「状況を改善することができなかったが、挑戦・努力する中で他の事にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」が15.4%と続いた(図4)。

 社会人2年目がその壁を乗り越えることができた要因については「ポジティブに捉える姿勢」が29.2%と最大の割合となった。次に「目的や仕事の意味の再考」が26.2%、「目標の見直し」が18.5%と続いた。社会人2年目では、仕事への姿勢や目的の再考など“意識”に関する項目が高い割合となった(図5)。

3.知識・スキルの不安を乗り越えた要因、社会人3年目は「知識の習得」「スキルの習得」「経験を積む」が上位に

 続いて社会人3年目が「知識・スキルへの不安」の壁を乗り越えることができたかどうかに関しては、1位は「状況を改善することができ、挑戦・努力する中で良い点や改善点を見つけることができた」「状況を改善することができなかったが、挑戦・努力する大切さを理解できた」が16.5%と同率になった。次に「状況を改善することができ、他の状況にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」が13.4%と続いた(図6)。

 社会人3年目が壁を乗り越えることができた要因は、1位は「知識の習得」が37.7%とトップに。次に「スキルの習得」が31.1%、「経験を積んだこと」が26.2%と続いた(図7)。

4.知識・スキルの不安を乗り越えた要因、社会人4年目は「知識の習得」が最大で4割に達する

 最後に、社会人4年目が「知識・スキルへの不安」の壁を乗り越えることができたかに関しては、「状況を改善することができず、特に得たものはなかった」の回答が20.1%と最大の割合に。次に「状況を改善することができ、他の状況にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」が16.7%、3位に「状況を改善することができなかったが、挑戦・努力する中で他の事にも活かすことができるような気づきや学びを得ることができた」が14.6%と続いた(図8)。

 そして、社会人4年目が壁を乗り越えることができた要因は何かを質問したところ、「知識の習得」がもっとも高く、その割合は40.0%に達した。次に「スキルの習得」が33.3%、「ポジティブに捉える姿勢」が30.0%と続いた(図9)。

調査概要

  • 調査対象者:22~34 歳の社会人 2 年目~4 年目の就労者
  • 調査時期:2023年8月2日~8月7日
  • 調査方法:調査会社によるインターネット調査
  • サンプル数:900人(社会人2年目300人、3年目300人、4年目300人)
  • 属性

<社会人2年目>

1)性別:男性 96名(32%)/女性 203名(67.7%)/その他 1名(0.3%)

2)所属企業の従業員数規模:1~50名 64名(21.3%)/51~100名 32名(10.7%)/101~300名 58名(19.3%)/301~1,000名 54名(18%)/1,001~5,000名 31名(10.3%)/5,001名以上 27名(9%)/わからない 34名(11.3%)

<社会人3年目>

1)性別:男性 106名(35.3%)/女性 189名(63%)/その他 5名(1.7%)

2)所属企業の従業員数規模:1~50名 63 名(21%)/51~100名 37名(12.3%)/101~300名 69名(23%)/301~1,000名 33名(11%)/1,001~5,000名 42名(14%)/5,001名以上 22名(7.3%)/わからない 34名(11.3%)

<社会人4年目>

1)性別:男性 79名(26.3%)/女性 220名(73.3%)/その他 1名(0.3%)

2)所属企業の従業員数規模:1~50名 62名(20.7%)/51~100名 33名(11%)/101~300名 43名(14.3%)/301~1,000名 45名(15%)/1,001~5,000名 41名(13.7%)/5,001名以上 38名(12.7%)/わからない 38名(12.7%)

※各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としている

※構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%とならない場合がある

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