(おさらい)エンタープライズセールス成功のポイント
エンタープライズセールス成功の6つのポイントは次のとおりです。
- 担当商談のすべてを分析し、優先順位を付ける
- 商談に関わるすべての人を明確にし、アプローチ計画を立てる
- 競合分析を行い、障害を取り除く
- 商談のフェイズ(段階)を把握する
- 営業戦略を作成し、トータルな商談計画を立てる
- 顧客の組織に対して、チームで営業を進める
チーム営業における“メンバー選択”の重要性
チーム営業自体は、目新しい概念ではありません。担当営業が顧客のために、上司や社内の専門家に商談同席を依頼することもチーム営業のひとつでしょう。チーム営業の目的は、社内の協力を得て商談の進捗を速め、顧客に効果的に対応すること。顧客との関係や提供する解決策が複雑になっているエンタープライズセールスでは、チーム営業がますます重要になっています。
商談分析によって、優先順位が高いと判断した重要顧客に深く入り込むためにも、社内の限られた資源を集中させ、効果的に対応する必要があります。チーム営業では、営業担当とは異なる機能を持つグループを正式な組織や非公式なチームとして編成したり、コーディネートしたりすることになります。チームメンバーを選択する狙いは次の3つです。
1.上位者のサポート
- 営業担当に対する顧客の信頼を高める
- 責任を持って、サービスを確実に遂行することを顧客にアピールする
- 会社として取り組んでいる姿勢を示し、信用を高める
- 上位者を加えることで、顧客との組織同士の関係性を強化する
2.技術面、サービス面のサポート
- 技術的問題を解決する
- 顧客の個別事情に合わせ、仕様を変えて解決策を提供する
- 競合の商品やサービスと比べた場合の優位性を詳しく説明する
- 納品チームやサービスチームへの橋渡しをスムーズに行う
- セールスサイクルの各フェイズを効果的に進める
3.地理的なサポート
- ほかのエリアのニーズに関する情報を集める
- 訪問できない窓口にアプローチする
- ほかのエリアに対する責任を果たす
また、セールスフェイズの各フェイズにおいて、それぞれのチームメンバーが果たすべき役割があります。各フェイズの目的と顧客側の面会者の職種や職位によって、自社側のメンバーを決めましょう。
原則として、キーパーソンにはトップから経営幹部までの上位者、チェッカーには技術者・開発者などの専門家、ユーザーには、サービスの提供や納品に携わるスタッフをチームメンバーとして編成します。また、フェイズごとにチームメンバーを効果的に機能させることで、より戦略的に営業活動を展開することができます。
トップから経営幹部までの上位者 |
技術者・開発者などの専門家 |
サービスの提供や納品に携わるスタッフ |
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キーパーソン |
・商談設定 ・解決策の合意 ・アフターフォロー |
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チェッカー |
・解決策の作成 ・アフターフォロー |
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ユーザー |
・情報収集とニーズ探索 ・解決策の実行 ・アフターフォロー |