専門商社や製造・金融、"行動主体"の幅広い業界にフィット
──UPWARDさんからも、UPWARD Sales Engagement Platformを発表された背景について教えてください。
石田 営業活動の入力を楽にしようという世界にシフトしてきたものの、ルートセールス業態に対してはなかなかベストフィットなソリューションが提供できていないという課題がありました。業種特化型のいわゆるバーティカルSaaSが流行っていますが、ルートセールスという「業態」に特化したものはないんです。
そこで今回のUPWARD Sales Engagement Platformに関しては、ルートセールスの「かゆいところに手が届く」ソリューションを提供できればと考えました。世界最強のSalesforceプラットフォームの上に、UPWARDのコア技術とルートセールスに特化したコンポーネントが組み合わさることで、ベストフィットするのではないかと思います。
──ルートセールスの課題を解決したいという思いが、今回のプロダクトにつながったんですね。
石田 日本においてルートセールスの業態をとる企業は多く、ここの変革をサポートすることで、日本全体のビジネスの活性化にも直結すると考えていました。
また、最近のポジティブな流れとして、コロナ禍によってITを活用して成果を出していかなければという機運は高まりつつあります。このタイミングで、単なるツール導入に終わらせずに、変革の後押しをすることに大きな意義があると感じています。
──UPWARD Sales Engagement Platformに対して、Salesforceさんはどういった期待をされていますか?
鈴木 私が営業時代にSales Cloudを提案していた際も、案件の量が非常に多い企業様をたくさん見てきました。たとえば、1日20件訪問する卸売業のケース。膨大な活動を記録して活用する業務を、なるべく楽にできるように、お客様とずっと頭をひねってきたわけです。それを解決できるツールに、大きな期待を寄せています。また、業界特化ではなく、さまざまな業界で活用いただけるため、この製品を通じてお客様のすそ野を広げていけると良いなと考えています。
──UPWARD Sales Engagement Platformが「こういった組織の活動に役立つ」という対象があれば教えていただけますか。
石田 自動車などを含めた製造業のほか、専門商社や金融・保険業界の企業様からの引き合いも多いです。金融・証券などリテール向けの営業も、お得意様を回って提案するルートセールスに近い業態ですから、フィットします。
ルートセールスに特化した製品ではありますが、似たような「行動主体型」で、お客様を頻繁に訪問してサービスを行う方に広く活用いただけるはずです。今後さらなるニーズが期待できると考えています。